そこで今回は、適切な換気の時間・回数や正しい換気方法を紹介します。簡単なことばかりなので、ぜひ実践してみてください。
正しい換気方法は?
・空気の通り道を作る
・入口は狭く、出口は大きく
・湿度の低い時間帯が効率的
・空気の流れにくい場所では扇風機などを使いましょう
換気の効果は?
・シックハウス症候群を防ぐ
・カビや微生物の発生を防ぐ
・きれいな空気を取り込む
24時間換気とは?
まとめ
換気の回数・時間は?
換気は2時間に1回で換気時間は5~10分程度が目安とされています。また、換気をする場合は、換気時間よりも、換気の回数を増やす方が効率的です。より効率的に換気をするためには、家具と壁の間に隙間を設けておくことが重要です。隙間があることで、風が通りやすくなるほか、カビや微生物などの発生を防ぐこともできます。
ですが、間違った方法だと30分、1時間行っても大きな効果を得ることができません。
他にも「2段階換気」という換気方法もあります。 2段階換気とは、廊下や使用していない部屋へ外の空気を取り入れて、その空気を建物全体の温度で暖めたあとに、部屋の扉などを開けて生活空間の空気と入れ替えるという換気方法です。そうすることで、お部屋が急激に寒くなるのを和らげることができますよ。
正しい換気方法は?
部屋の空気をしっかりと入れ替えるには、窓を2ケ所上開けることが大切です。対角線上になるように2ケ所以上の窓を開け、空気の通り道を作りましょう。ワンルームなど窓が1つしかない場合は、換気扇を利用するか、玄関のドアを少し開けましょう!
換気扇を使う場合は、汚れがたまっていると、換気設備が動いていても空気の排出が上手くできず、換気ができません。そのため換気扇は小まめに掃除をしましょう。
・入口は狭く、出口は大きく
やってしまいがちなのが、窓を全開にすることです。窓を全開にすればより多くの新鮮な空気を取り込めそうな印象がありますが、そうでもありません。空気には狭いところから広いところへ移動するときに勢いがよくなるという特性があるため、狭い入口を用意しないと空気が動きにくいのです。
そのため、入口となる窓は5cm~15cm程開けるようにして、出口となる窓は全開にすると効率的に換気を行えます。
・湿度の低い時間帯が効率的
換気を行うのは湿度の低い時間帯が効果的です。室内の湿った空気を排出し、外の新鮮な空気を取り込むことで、カビの発生を予防し、結露防止の効果も期待できます。
1日の中で湿度の低い時間帯は、春夏は12時~16時、秋冬は12時~14時です。この時間に換気をすることをおすすめします。
花粉の飛散量は気温と比例しており、気温が高くなる午後に換気をすると多くの花粉がお部屋の中に入ってきてしまいます。そして換気の際は、必ずレースカーテンをしたまま行うようにしましょう。そうすることで、花粉の流入を約1/4に減らすことができますよ。
・空気の流れにくい場所では扇風機などを使いましょう
窓の位置関係により空気が動きにくい場所には、キッチンの扇風機やサーキュレーターを使用して空気を動かして換気するようにしましょう。
換気の効果は?
シックハウス症候群は建材などに含まれる化学物質が、空気中に揮発することで引き起こされます。症状としては目や喉の痛み、鼻水などがあります。換気をすることで防ぎましょう。
・カビや微生物の発生を防ぐ
室内の湿気などが原因で発生した、カビやダニなどの微生物も室内の空気に舞います。換気をすることで、ハウスダストを追い出したり、結露しにくくなる効果も期待できます。
《関連記事:【これで解決】部屋干しでも臭わない!臭いの原因〜解消方法までを紹介》
・きれいな空気を取り込む
汚れた空気を入れ替えます。室内にこもった臭いや湿気も排出することができます。
24時間換気とは?
ところでこんなボタン見たことありませんか?
これは文字通り24時間換気するためのシステムのボタンです。
そもそも24時間換気システムは改正建築基準法が施行された2003年7月以降、全ての建造物に設置することが原則として義務付けられました。つまり本来止めてはいけません!
一般的な住宅の24時間換気システムは、主に居室(リビング・寝室・和室など)に設置された給気口より、自然換気によって給気し、機械換気で排気をするものです。
24時間換気システムは回し続けることにより、約2時間で部屋の空気がすべて入れ替わるように換気設計されています。
給気口とは?
こんな□を見たことはないですか?
これは給気口と言って外部から空気を取り込むための設備です。これも24時間換気システムで義務付けられているので閉じないようにしましょう。
夏は暑い空気が、冬は寒い空気が常時入ってくるからといって、閉じられている方もいるかも知れませんが、換気による室温の変化は窓を開ける換気の1/4程度なので我慢しましょう!
(※給気口を閉じていると、カビやダニ、結露なども発生しやすくなってしまいますよ!)
まとめ
普段何気なく行なっている換気ですが、正しい方法や適切な換気時間・回数を知れば、より快適な生活を送ることができます。ぜひ試してみて下さい。
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