2023年3月4日、NPO法人「住環境研究会ひろしま」の主催で、小児アレルギー(主にぜんそく、食物アレルギー)についての講演会が開催されました。ASTASも協賛として参加させていただきました。
講師である広島赤十字・原爆病院小児科副部長の村上洋子先生によるお話がとても興味深い内容でしたので、お子さんやお孫さんをお持ちの方にぜひ知っていただきたいと思い、記事にまとめてみました。
また、ASTASで現在取り扱っている、アレルギー対策に効果的なおすすめ商品も掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!
講師である広島赤十字・原爆病院小児科副部長の村上洋子先生によるお話がとても興味深い内容でしたので、お子さんやお孫さんをお持ちの方にぜひ知っていただきたいと思い、記事にまとめてみました。
また、ASTASで現在取り扱っている、アレルギー対策に効果的なおすすめ商品も掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください!
講師:村上 洋子(むらかみ ようこ)先生
広島赤十字・原爆病院 小児科 副部長
・日本小児科学会小児科専門医/指導医
・日本アレルギー学会専門医/指導医
略歴:広島県出身。平成8年に宮崎医科大学を卒業し、広島大学医学部小児科学教室に入局。その後、国立病院機構福岡病院でアレルギーについての診療に当たった。途中、テキサス大学でアレルギーについての研究を経て、令和3年から広島赤十字・原爆病院に赴任、広島大学病院小児科の非常勤講師も兼任し、現在に至る。
広島赤十字・原爆病院 小児科 副部長
・日本小児科学会小児科専門医/指導医
・日本アレルギー学会専門医/指導医
略歴:広島県出身。平成8年に宮崎医科大学を卒業し、広島大学医学部小児科学教室に入局。その後、国立病院機構福岡病院でアレルギーについての診療に当たった。途中、テキサス大学でアレルギーについての研究を経て、令和3年から広島赤十字・原爆病院に赴任、広島大学病院小児科の非常勤講師も兼任し、現在に至る。
目次
◯小児アレルギーには何が多い?
◯気管支喘息について
・気管支喘息とは?
1.気管支喘息の主な症状
【参考】強い喘息発作が出ているときのサイン
2.気管支喘息が起こる理由
・気管支喘息に対する意識の変化
・気管支喘息の治療
1.生活環境を見直す
【重要】喘息を起こしにくい部屋のポイント
2.薬物療法
3.体力づくり
◯食物アレルギーについて
・食物アレルギーとは?
1.食物アレルギーの主な症状
2.食物アレルギーを引き起こしやすい食べ物
・食物アレルギーについての疑問
1.妊娠中のお母さんは食事制限すべき?
2.人工乳 vs. 母乳、どっちが良い?
3.離乳食を遅らせた方が良い?
4.アレルギー反応の出た食べ物は除去すべき?
【参考】食物アレルギーの新説「二重抗原曝露仮説」について
5.アトピーによる湿疹等の肌トラブルとの関係は?
・アナフィラキシーショックの治療
【参考】食物アレルギー緊急対応マニュアルの一例(広島県)
◯ASTASのアレルギー対策おすすめ商品
・環境アレルゲンの働きを抑えるタイル『アレルピュア』
・空気を除菌する除湿脱臭機『ジアイーノ』
・花粉をキャッチするカーテン『抗アレルカーテン』
◯まとめ
◯気管支喘息について
・気管支喘息とは?
1.気管支喘息の主な症状
【参考】強い喘息発作が出ているときのサイン
2.気管支喘息が起こる理由
・気管支喘息に対する意識の変化
・気管支喘息の治療
1.生活環境を見直す
【重要】喘息を起こしにくい部屋のポイント
2.薬物療法
3.体力づくり
◯食物アレルギーについて
・食物アレルギーとは?
1.食物アレルギーの主な症状
2.食物アレルギーを引き起こしやすい食べ物
・食物アレルギーについての疑問
1.妊娠中のお母さんは食事制限すべき?
2.人工乳 vs. 母乳、どっちが良い?
3.離乳食を遅らせた方が良い?
4.アレルギー反応の出た食べ物は除去すべき?
【参考】食物アレルギーの新説「二重抗原曝露仮説」について
5.アトピーによる湿疹等の肌トラブルとの関係は?
・アナフィラキシーショックの治療
【参考】食物アレルギー緊急対応マニュアルの一例(広島県)
◯ASTASのアレルギー対策おすすめ商品
・環境アレルゲンの働きを抑えるタイル『アレルピュア』
・空気を除菌する除湿脱臭機『ジアイーノ』
・花粉をキャッチするカーテン『抗アレルカーテン』
◯まとめ
小児アレルギーには何が多い?
子どものアレルギーと聞いてよく思い浮かぶのは、「気管支喘息(ぜんそく)」と「食物アレルギー」ではないでしょうか。イメージの通り、この2つが最も多い傾向にあります。特に食物アレルギーは近年増加傾向にあり、身近な問題として多くの人が関心を寄せています。
気管支喘息について
気管支喘息とは?
気管支喘息とは、空気の通り道である気管支が狭くなってしまい、それにより呼吸がしづらくなる(ぜんそく発作が起こる)病気です。また一度発作が収まっても、気道内は常に炎症が起こっている為、タバコの煙やホコリなどの刺激があるとまた発作を繰り返してしまいます。
1.気管支喘息の主な症状
喘息の発作が出ると、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」などの呼吸音(ぜん鳴)が鳴り、息が苦しくなります。例えばストローを口に咥えた状態での呼吸を通常だとすると、細いストローの方が、空気を取り込みにくくなります。
特に乳幼児などの小さいお子さんは、自分で症状を伝えることが難しいので、周りの大人がしっかりと状態を見極めましょう。
喘息になる原因は、大きく分けて「①遺伝的要因」と「②環境的要因」があります。
①遺伝的要因
家族に喘息の人がいる場合、そのお子さんも遺伝的に喘息になりやすいといわれています。またアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどを持っているお子さんも同様です。性別では、男の子の方が喘息になりやすい傾向にあります。
②環境的要因
タバコの煙やダニ、ホコリ、ペット、大気汚染物質、風邪などが環境的要因にあたります。これら身近にあるさまざまな刺激に反応して、気管支が収縮することで喘息の発作が起きます。
遺伝的要因があるお子さんの場合は特に、部屋をこまめに掃除する、タバコを吸わないなど、環境的要因に触れさせないよう大人が気を配りましょう。
気管支喘息に対する意識の変化
気管支喘息はずっと昔から多くの人々を苦しめてきました。数十年前までは喘息といえば“亡くなる可能性の高い病気”だったため、「死なないように」という目標のもと治療が行われていました。
一方現代では医療の進歩により、喘息は以前ほど危険な病気ではありません。それに伴い治療の目標も「みんなと同じように生活できるように」と変化しています。
気管支喘息の治療
気管支喘息の治療は大きく3つに分かれています。喘息症状がない時も慢性的に気道の炎症があるので、症状がない期間も長期的な治療が必要です。
1.生活環境を見直す
部屋の掃除をしてホコリやダニを取り除いたり、空気清浄機を取り入れたりして生活環境を改善する作業は、喘息の発作を起こさないための重要事項です。薬物治療と並列して行うことが推奨されています。薬を飲んでも症状が改善しなかった子が、生活環境を見直すことですぐに緩和したケースもあります。
大人ができる具体的な対策としては、
・タバコを吸わない。
・こまめな掃除や洗濯を継続する。
・新たにペットを飼わない。すでに飼っている場合は、症状があればなるべく触れさせない、知人等に預ける。
・手洗い/うがいなど、風邪を予防する。
・大気汚染の情報を意識し、マスク等で対策する。
などがあります。できそうなことから取り組んでみてください。
発作が起きた際には、すぐに気道を拡げる薬を吸入または内服します。発作がない時も行うのは「吸入ステロイド薬」ですが、これは炎症を抑える効果があり、継続して行うことが大事です。気道を拡げる薬ではないので、発作が続くときは医療機関を受診してください。
また発作が起きたタイミングですぐに吸入しなければいけないので、子どもが1人のときでもちゃんと使えるように、使い方をあらかじめしっかり確認しておくことも非常に大切です。
3.体力づくり
発作が出ていない時は、他の子ども達と同じように運動し、しっかり体力をつけることが推奨されています。それにより肺機能も改善することが期待できます。運動して発作が出る場合には、病院の先生と相談して必要な治療を受けましょう。
子どもの心身の発育に運動は欠かせないので、できるときは運動させましょう。
気管支喘息とは、空気の通り道である気管支が狭くなってしまい、それにより呼吸がしづらくなる(ぜんそく発作が起こる)病気です。また一度発作が収まっても、気道内は常に炎症が起こっている為、タバコの煙やホコリなどの刺激があるとまた発作を繰り返してしまいます。
1.気管支喘息の主な症状
喘息の発作が出ると、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」などの呼吸音(ぜん鳴)が鳴り、息が苦しくなります。例えばストローを口に咥えた状態での呼吸を通常だとすると、細いストローの方が、空気を取り込みにくくなります。
特に乳幼児などの小さいお子さんは、自分で症状を伝えることが難しいので、周りの大人がしっかりと状態を見極めましょう。
【参考】強い喘息発作が出ているときのサイン
以下の症状が一つでもあったら、直ちに医療機関を受診してください!
・息を吸う時に喉や肋骨などがはっきりと凹む。
・話したり歩いたりできない。
・横になれない、眠れない。
・顔や体に血色がなく、青白い。
・ぼーっとしている、または、興奮して暴れている。
以下の症状が一つでもあったら、直ちに医療機関を受診してください!
・息を吸う時に喉や肋骨などがはっきりと凹む。
・話したり歩いたりできない。
・横になれない、眠れない。
・顔や体に血色がなく、青白い。
・ぼーっとしている、または、興奮して暴れている。
2.気管支喘息が起こる理由
喘息になる原因は、大きく分けて「①遺伝的要因」と「②環境的要因」があります。
①遺伝的要因
家族に喘息の人がいる場合、そのお子さんも遺伝的に喘息になりやすいといわれています。またアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどを持っているお子さんも同様です。性別では、男の子の方が喘息になりやすい傾向にあります。
②環境的要因
タバコの煙やダニ、ホコリ、ペット、大気汚染物質、風邪などが環境的要因にあたります。これら身近にあるさまざまな刺激に反応して、気管支が収縮することで喘息の発作が起きます。
遺伝的要因があるお子さんの場合は特に、部屋をこまめに掃除する、タバコを吸わないなど、環境的要因に触れさせないよう大人が気を配りましょう。
気管支喘息に対する意識の変化
気管支喘息はずっと昔から多くの人々を苦しめてきました。数十年前までは喘息といえば“亡くなる可能性の高い病気”だったため、「死なないように」という目標のもと治療が行われていました。
一方現代では医療の進歩により、喘息は以前ほど危険な病気ではありません。それに伴い治療の目標も「みんなと同じように生活できるように」と変化しています。
気管支喘息の治療
気管支喘息の治療は大きく3つに分かれています。喘息症状がない時も慢性的に気道の炎症があるので、症状がない期間も長期的な治療が必要です。
1.生活環境を見直す
部屋の掃除をしてホコリやダニを取り除いたり、空気清浄機を取り入れたりして生活環境を改善する作業は、喘息の発作を起こさないための重要事項です。薬物治療と並列して行うことが推奨されています。薬を飲んでも症状が改善しなかった子が、生活環境を見直すことですぐに緩和したケースもあります。
大人ができる具体的な対策としては、
・タバコを吸わない。
・こまめな掃除や洗濯を継続する。
・新たにペットを飼わない。すでに飼っている場合は、症状があればなるべく触れさせない、知人等に預ける。
・手洗い/うがいなど、風邪を予防する。
・大気汚染の情報を意識し、マスク等で対策する。
などがあります。できそうなことから取り組んでみてください。
【重要】喘息を起こしにくい部屋のポイント
喘息を起こしにくい部屋のポイントとして、以下のものがあります。
・ホコリやダニをできるだけ溜めないよう、掃除しやすい部屋づくりをする。
・じゅうたんやカーペットは敷かない。
・ホコリが溜まりやすい布系の家具や雑貨はできるだけ避ける。
・カーテンは洗濯しやすいものにする。
・エアコンのカビやフィルターのホコリに注意する。
喘息を起こしにくい部屋のポイントとして、以下のものがあります。
・ホコリやダニをできるだけ溜めないよう、掃除しやすい部屋づくりをする。
・じゅうたんやカーペットは敷かない。
・ホコリが溜まりやすい布系の家具や雑貨はできるだけ避ける。
・カーテンは洗濯しやすいものにする。
・エアコンのカビやフィルターのホコリに注意する。
2.薬物療法
発作が起きた際には、すぐに気道を拡げる薬を吸入または内服します。発作がない時も行うのは「吸入ステロイド薬」ですが、これは炎症を抑える効果があり、継続して行うことが大事です。気道を拡げる薬ではないので、発作が続くときは医療機関を受診してください。
また発作が起きたタイミングですぐに吸入しなければいけないので、子どもが1人のときでもちゃんと使えるように、使い方をあらかじめしっかり確認しておくことも非常に大切です。
3.体力づくり
発作が出ていない時は、他の子ども達と同じように運動し、しっかり体力をつけることが推奨されています。それにより肺機能も改善することが期待できます。運動して発作が出る場合には、病院の先生と相談して必要な治療を受けましょう。
子どもの心身の発育に運動は欠かせないので、できるときは運動させましょう。
食物アレルギーについて
食物アレルギーとは?
食物アレルギーは、体を守るために備わっている「免疫機能」が、ある特定の食べ物を誤って有害と判定し、攻撃してしまうことで引き起こされるアレルギー症状のことです。子ども、特に乳幼児に多く見られ、乳幼児の5〜10%に食物アレルギーがあると考えられています。
食物アレルギーを持つ人は非常に多いものの、未だ解明されていないこともたくさんあります。
1.食物アレルギーの主な症状
ある特定の食べ物(アレルゲン)が原因となり、身体にさまざまな症状が現れます。
度合いは人によって異なりますが、最も多い症状はブツブツとした肌荒れや腫れが皮膚に現れるといったものです。
重症の場合は、複数の臓器に同時多発的に異常が見られる「アナフィラキシー」が起こります。さらにひどくなると、これに血圧低下・意識障害・神経症状が加わった「アナフィラキシーショック」へと発展し、すぐに措置しなければ命にかかわる場合もあります。
2.食物アレルギーを引き起こしやすい食べ物
免疫機能は主にタンパク質に反応するので、タンパク質が豊富な牛乳・卵・小麦などがアレルゲンとなるケースが多いです。
ちなみに近年、ナッツ系(くるみ等)でのアレルギー症例が急増しており、医学界から注目されています。今のところ詳しい原因はわかっていませんが、近年の健康志向でナッツが注目され、より身近な食材になったことが一因かもしれません。
食物アレルギーについての疑問
食物アレルギーの治療法や予防法は、昔と今とで大きく異なります。
一昔前に信じられていたことが、後年に「誤りだった」というケースはどの分野でもよくあることですが、食物アレルギーに関してもそれがいえます。
ほんの数十年前に医者ですら信じていた常識が、今続々と塗り替えられているため、世代によって食物アレルギーの知識が違うのは当然のことと言えるでしょう。ぜひこの際に、新しい情報へとアップデートしてください。
食物アレルギーは過去には「原因はお母さんにある」とされ、とにかく母親が医者から責められていた時代がありました。現在は色々な事実が判明し、状況は少しずつ変わってきています。
1.妊娠中のお母さんは食事制限すべき?
以前は、例えば妊娠中にお母さんが卵を食べると、その子どもは卵アレルギーになるといわれていました。
しかし後の調査で、お母さんが妊娠中に食事制限をしてもしなくても、生まれてくる子供のアレルギー発症率は変わらないということが判明しています。そのため現在は、お母さんの食事制限はしなくて良い、むしろ偏りなく色々なものを食べることが子どもの発育につながるとされています。
2.人工乳 vs. 母乳、どっちが良い?
母乳・人工乳の双方にメリット・デメリットがありますが、食物アレルギー発症という点ではどちらが良いということは証明されていません。生後3ヶ月経った後からは、母乳に少し人工乳を混ぜるのがミルクアレルギーの予防につながるという研究も出てきています。
3.離乳食を遅らせた方が良い?
アレルギー反応が出るからといって、離乳食を遅らせることはNGです。成長に必要な栄養をきちんと食べさせて、お子さんの発育を促しましょう。
4.アレルギー反応の出た食べ物は除去すべき?
アレルギー症状が出た食品に関しては、「原則除去」の方針は変わっていません。しかし近年、完全除去ではなく、摂取できる範囲の量を摂取していく流れになっています。
二重抗原曝露仮説に基づいて考えると、アトピーによる湿疹などの肌トラブルは食物アレルギーと非常に関係が深い症状だといえます。
肌は正常な状態であれば表皮に守られているため、異物の侵入はほとんどありません。しかし湿疹などで肌が傷ついているときは、そこから異物が侵入し、アレルギーが発症してしまうケースがあります(これを「経皮感作」といいます)。
また、何らかのアレルギーを持っている場合は、年齢を重ねるにつれ他のアレルギーも併発しやすいことが以前から確認されているので、様々なアレルギーを予防するためにも、スキンケアは大事です。
アナフィラキシーショックの治療
アナフィラキシーショックを発症した時に最も効果があるのは、「エピペン」という注射です。これは症状が出たらできるだけ早く打つ必要があります。疑わしい症状があれば躊躇せずに使ってください。状況によっては家族や学校の先生など、医療者以外が行ってもよい薬です。
自分に針を刺すのは大人でも怖いことですが、子どもなら尚更ですよね。でも、子供の命を守るために、使い方をしっかり学んで理解しておかなければなりません。もちろん周りの大人(保護者・学校の先生など)も、いざというとき注射ができるように訓練しておく必要があります。
加えて、お子さんのアレルギー事情や注射の保管場所(緊急時にすぐに取り出せる場所)を幼稚園や学校と話し合って決めるなど、注射をおもちゃにしないようきちんと教育することも大切です。
なお「食物アレルギーの緊急対応マニュアル」には、具体的な症状やエピペンの打ち方(服の上からでも可能など)、緊急要請、心肺蘇生の手順などは、広島県のホームページに公開されていて、すぐ参照できるようになっています。
食物アレルギーは、体を守るために備わっている「免疫機能」が、ある特定の食べ物を誤って有害と判定し、攻撃してしまうことで引き起こされるアレルギー症状のことです。子ども、特に乳幼児に多く見られ、乳幼児の5〜10%に食物アレルギーがあると考えられています。
食物アレルギーを持つ人は非常に多いものの、未だ解明されていないこともたくさんあります。
1.食物アレルギーの主な症状
ある特定の食べ物(アレルゲン)が原因となり、身体にさまざまな症状が現れます。
度合いは人によって異なりますが、最も多い症状はブツブツとした肌荒れや腫れが皮膚に現れるといったものです。
重症の場合は、複数の臓器に同時多発的に異常が見られる「アナフィラキシー」が起こります。さらにひどくなると、これに血圧低下・意識障害・神経症状が加わった「アナフィラキシーショック」へと発展し、すぐに措置しなければ命にかかわる場合もあります。
2.食物アレルギーを引き起こしやすい食べ物
免疫機能は主にタンパク質に反応するので、タンパク質が豊富な牛乳・卵・小麦などがアレルゲンとなるケースが多いです。
ちなみに近年、ナッツ系(くるみ等)でのアレルギー症例が急増しており、医学界から注目されています。今のところ詳しい原因はわかっていませんが、近年の健康志向でナッツが注目され、より身近な食材になったことが一因かもしれません。
食物アレルギーについての疑問
食物アレルギーの治療法や予防法は、昔と今とで大きく異なります。
一昔前に信じられていたことが、後年に「誤りだった」というケースはどの分野でもよくあることですが、食物アレルギーに関してもそれがいえます。
ほんの数十年前に医者ですら信じていた常識が、今続々と塗り替えられているため、世代によって食物アレルギーの知識が違うのは当然のことと言えるでしょう。ぜひこの際に、新しい情報へとアップデートしてください。
食物アレルギーは過去には「原因はお母さんにある」とされ、とにかく母親が医者から責められていた時代がありました。現在は色々な事実が判明し、状況は少しずつ変わってきています。
1.妊娠中のお母さんは食事制限すべき?
以前は、例えば妊娠中にお母さんが卵を食べると、その子どもは卵アレルギーになるといわれていました。
しかし後の調査で、お母さんが妊娠中に食事制限をしてもしなくても、生まれてくる子供のアレルギー発症率は変わらないということが判明しています。そのため現在は、お母さんの食事制限はしなくて良い、むしろ偏りなく色々なものを食べることが子どもの発育につながるとされています。
2.人工乳 vs. 母乳、どっちが良い?
母乳・人工乳の双方にメリット・デメリットがありますが、食物アレルギー発症という点ではどちらが良いということは証明されていません。生後3ヶ月経った後からは、母乳に少し人工乳を混ぜるのがミルクアレルギーの予防につながるという研究も出てきています。
3.離乳食を遅らせた方が良い?
アレルギー反応が出るからといって、離乳食を遅らせることはNGです。成長に必要な栄養をきちんと食べさせて、お子さんの発育を促しましょう。
4.アレルギー反応の出た食べ物は除去すべき?
アレルギー症状が出た食品に関しては、「原則除去」の方針は変わっていません。しかし近年、完全除去ではなく、摂取できる範囲の量を摂取していく流れになっています。
【参考】食物アレルギーの新説「二重抗原曝露仮説」について
二重抗原曝露仮説とは、皮膚の炎症などにアレルゲンが触れると食物アレルギーが発症し、口から摂取すると逆に免疫的に食べられる方向に進むという新しい“仮説”です。「食物アレルギーは食べることで発症する」という今までの常識を根底から覆す驚くべき考え方ですが、有力な説だとされています。現時点ではあくまでも仮説で、まだ解明されていません。
二重抗原曝露仮説とは、皮膚の炎症などにアレルゲンが触れると食物アレルギーが発症し、口から摂取すると逆に免疫的に食べられる方向に進むという新しい“仮説”です。「食物アレルギーは食べることで発症する」という今までの常識を根底から覆す驚くべき考え方ですが、有力な説だとされています。現時点ではあくまでも仮説で、まだ解明されていません。
5.アトピーによる湿疹等の肌トラブルとの関係は?
二重抗原曝露仮説に基づいて考えると、アトピーによる湿疹などの肌トラブルは食物アレルギーと非常に関係が深い症状だといえます。
肌は正常な状態であれば表皮に守られているため、異物の侵入はほとんどありません。しかし湿疹などで肌が傷ついているときは、そこから異物が侵入し、アレルギーが発症してしまうケースがあります(これを「経皮感作」といいます)。
また、何らかのアレルギーを持っている場合は、年齢を重ねるにつれ他のアレルギーも併発しやすいことが以前から確認されているので、様々なアレルギーを予防するためにも、スキンケアは大事です。
アナフィラキシーショックの治療
アナフィラキシーショックを発症した時に最も効果があるのは、「エピペン」という注射です。これは症状が出たらできるだけ早く打つ必要があります。疑わしい症状があれば躊躇せずに使ってください。状況によっては家族や学校の先生など、医療者以外が行ってもよい薬です。
自分に針を刺すのは大人でも怖いことですが、子どもなら尚更ですよね。でも、子供の命を守るために、使い方をしっかり学んで理解しておかなければなりません。もちろん周りの大人(保護者・学校の先生など)も、いざというとき注射ができるように訓練しておく必要があります。
加えて、お子さんのアレルギー事情や注射の保管場所(緊急時にすぐに取り出せる場所)を幼稚園や学校と話し合って決めるなど、注射をおもちゃにしないようきちんと教育することも大切です。
なお「食物アレルギーの緊急対応マニュアル」には、具体的な症状やエピペンの打ち方(服の上からでも可能など)、緊急要請、心肺蘇生の手順などは、広島県のホームページに公開されていて、すぐ参照できるようになっています。
ASTASのアレルギー対策おすすめ商品
ここからは、ASTASで取り扱っている、アレルギー対策に効果的なおすすめ商品をご紹介します。普段の掃除だけでは対処しづらい、目に見えない小さなアレルゲンを取り除いてくれます。
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環境アレルゲンの働きを抑えるタイル『アレルピュア』
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まとめ
小さなお子さんはアレルギー症状が出やすく、心配されている方も非常に多いですよね。しかも未解明な部分が多いことから様々な噂や迷信などが飛び交い、一体何が正しいのか見分けがつきにくいのが現状です。
そんな中、アレルギー専門の医師の方からお話を聞くことで、大切なのは「情報は常にアップデートされていく」ということを忘れずに、今できる治療や予防を丁寧に行っていくことだと感じました。この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
そんな中、アレルギー専門の医師の方からお話を聞くことで、大切なのは「情報は常にアップデートされていく」ということを忘れずに、今できる治療や予防を丁寧に行っていくことだと感じました。この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。