しかし、結露は放っておくとカビやダニの発生原因となり、アレルギーを引き起こすなど健康被害にまでつながる恐れがあります。
今回は、ご家庭にあるもので簡単にできる対策方法と、これからリフォームや新築を考えている方への対策方法をご紹介していきます。
結露が起こる原因とは
結露を防止するために、まずは結露が起こる原因を知っておきましょう。
空気は暖かい時ほど水蒸気を多く含むことができ、冷たい時には空気中に含むことができる水蒸気の量が少なくなります。
そのため、暖かい空気中では水蒸気だったものが、ガラス窓付近の外気温に近い冷たい空気に触れることによって水に変わってしまい、窓に結露が発生してしまいます。
室内で冷たい飲み物をグラスに入れたときと一緒です。
また、結露は室内の水蒸気の量が多い場合に発生します。室内の水蒸気が少なければ、屋外との温度差があっても結露は生じません。
冬はどうしても乾燥するので加湿器を多用しがちですが、空気中の水蒸気が増えすぎれば結露の原因になります。
梅雨から夏の時期も空気中に水蒸気が多く含まれており、空気の流れが悪いところでは結露が起こりやすくなっているため、クローゼットや押入などの閉鎖的な空間ではカビが生えるていることがあります。このことを理解した上で、結露対策をしていきましょう。
・快適な湿度を保つ方法についてはこちらをご覧ください!
▶︎ 快適な湿度とは?湿度を上げる・下げる方法も紹介
根本的に結露を予防するには?
では、根本的にどうすれば良いのか見ていきましょう。
根本的に結露を予防するには4つのポイントをおさえておきましょう。1つでも効果はありますが、複数を組み合わせて予防できるとより効果的です。
< 1.水蒸気を必要以上に発生させない >
石油ファンヒーターやガスファンヒーターは灯油やガスの燃焼時に水蒸気を発生させています。この状態で、加湿器の併用や暖房器具の上でお湯を沸かしたりすると水蒸気が増大し、湿度が高くなりすぎてしまいます。
室内で快適な湿度は40~60%とされています。できればご家庭に一つ湿度計を用意して、お部屋の湿度を計りながら適度に調節しましょう。
< 2.空気を循環させる >
結露の発生の一因は窓の前で急激に空気が冷やされることなので、空気を停滞させないように窓の前の空気を循環させるサーキュレーターや扇風機を配置しましょう。
お部屋の中で暖かい空気は上に、冷たい空気は下に移動するため、ご家庭の暖房器具の機能によっては空気を循環した方お部屋が暖かくなる場合もあります。意外なことに扇風機は夏だけではなく、冬にも活躍するのです!
< 3.窓際の冷気を防ぐ >
・オイルヒーター・パネルヒーターは輻射熱(直接電磁波の形で伝わる熱)により、赤外線で直接人や壁・床などを温めるため、じんわりとムラなく部屋が暖かくなります。
輻射熱を利用する暖房は、他にも薪ストーブや床暖房などがあります。また、石油ヒーターのように水蒸気を発生させないため、過度な加湿を防ぎ、結露防止につながります。冷気を遮断するために窓の前に置き使用するようにしましょう。
・窓下専用ヒーターは窓際の冷気を防いでくれるため、結露対策として効果的です。高さもあまり無く薄いため、掃き出し窓の前に設置しても邪魔になりにくいです。
これらは費用はかかりますがお部屋が効率的に温まり、長い目で見れば安上がりかもしれません。
・断熱や防音などにも効果的な二重窓。外側と内側の窓の間に空気層ができ、それによって外気温が室内へと伝わりにくくなり結露対策として非常に有効です。この方法は工事を伴うので費用や時間はかかりますが、今からリフォームや新築を考えている方にはぜひオススメしたい方法です。
似たような方法としてペアガラスという方法がありますが、こちらはガラスのみが二重構造になっているものです。結露対策にも効果はありますがより効果的なのは二重窓です。
すぐにできるお手軽な結露対策
ただやっぱり新しいヒーターや二重窓を準備するのは大変、、、
そこで、身近なものやすぐに用意できるお手軽な対策をご紹介します!
< 換気をする >
換気は一番お手軽な方法です。せっかく温めた空気を逃すのはもったいない気もしますが、換気扇を回したり窓を開けたりして部屋の温度と湿度を下げることで結露の対策になります。 エアコンも基本的には換気機能は無いため、適度な換気が必要になります。また、結露対策としてだけではなく、一酸化炭素中毒の対策としても空気の入れ替えをすることは大切です。
・正しい換気についてはこちらをご覧ください!
▶︎ 換気の適切な回数・時間は?正しい換気方法と換気の効果も紹介
< 結露防止スプレー >
結露防止スプレーをガラスに吹きかけることで結露や液ダレを数日〜1ヶ月ほど防いでくれる商品が販売されています。結露がひどいところではあまり効果が見られない場合もありますが、お手軽な上に見た目の変化などもないので一度試してみるのもオススメです。
< 台所用洗剤 >
窓に結露がなく綺麗に拭いた状態で、台所用の中性洗剤を薄めたものを含ませた布で窓を拭きます。中性洗剤の界面活性剤の働きにより結露の発生を防止してくれます。 数日の効果ではありますが、家にあるものだけで出来ますし他の方法と併用するとさらに効果を高めてくれます。 この方法はお風呂場など鏡の曇り止めとしても使えるので、ぜひ試してみて下さい。
< エコカラットプラス/デザインパッケージ >
それでもできてしまった結露には
どうしても結露ができてしまった場合には、カビなどが発生しないようすぐに対処しましょう!
窓のパッキンや壁紙、カーテンにはカビなどがつきやすいため、できる限り早めの行動が大切です。
< 結露吸水テープ >
ホームセンターや100円均一などで販売している結露吸水テープ。ガラス全体に貼るのではなく、ガラスの一番下部分に貼っておくことで、結露が水滴となって落ちてきた場合に吸水してくれます。 結露の発生を防ぐものではありませんが、床や窓が痛むのを防ぎ、カビ対策にもなります。
< 結露集めグッズ >
こちらもホームセンターや100円均一にある販売している結露取りワイパー。窓の結露を除くと同時に、水が集水タンクに集まるので床やサッシを汚さずに綺麗にすることができます。
< 単純に拭く >
カビを防ぐために布で拭きましょう。この時も、できるだけ窓の下から上へと拭き上げると、水滴が落ちないので周りを汚さないように拭き取ることができます。
いらなくなった新聞紙があれば、雑巾の代わりとして拭くこともおすすめです。布のように繊維が残ることもないので窓掃除には最適です。方法はくしゃくしゃにして濡らし、固く絞った新聞紙で結露を拭き取った後、くしゃくしゃにした乾いた新聞紙で小さく円を描くように拭きあげましょう。しっかり乾くまで拭くと、インクのつやだし効果で窓がとても綺麗になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。結露の原因がわかれば色々と対策できることがありそうですよね。 冬の間カーテンを閉め切っていて気付いた時にはカビが生えていた!なんてことにならないように、これを利用して梅雨や冬の時期に結露にならないよう注意してみて下さい。早めの対策で結露を防止し快適な生活を送りましょう。
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