シンプルなデザインでありながら、空間のアクセントとして充分な存在感。
そしてそのデザインの裏には、世界に誇る木工技術の粋が集められています。
そんなリングスツールについてご紹介します。

丸いドーナツ状の座面のスツール
1955年に発売されたリングスツールは、当時天童木工の工場長だった加藤徳吉さんが考案しました。
座面の中心に大きなホールがあり、そこに手をまわせば持ち運びにも便利で、座り心地も抜群!!
このドーナツ状の座面から、1964年の東京オリンピック時には「五輪スツール」と呼ばれ、たいへん人気だったそうです。そして2020年、東京でオリンピックが開催されます。その際もまたこの「五輪スツール」が注目されると面白いですね!
座面を横から見てみると、ビニルレザーのシートが座面裏にまわってなく、接合部が全く分からないつくりになっています。
これは天童木工独自の「丸天張り」と呼ばれる技法によるものです。
更にシートの縁の白のラインが座面をよりシャープに魅せてくれます。

軽快な4本脚と何層も重なる木部の座面裏
座面を支える、足先に向かってより細くなる、まっすぐな4本の脚。 シャープな座面と合わさり、より軽やかな印象に! その軽やかな脚部が接合する座面裏側には、積層された木の層が座面側にむかって斜めにカットされることで美しく現れます。
座面のシートの接合部の分からないデザインと同様に、脚と座の接合部に釘やネジは見当たりません。 これも高度な職人技の「地獄ホゾ」と呼ばれる組手によるもので、脚と座は一度組むとに絶対に抜けないといわれるほど強固に固定されています。
軽やかで華奢な見た目とは相反して耐久性が抜群な強度を実現しています。



DATE
■デザイナー : 加藤 徳吉
■サイズ : Wφ320 H442 SH442
■材質 : 脚/ メープル(ナチュラル)
張地/ ビニールレザー
■受賞歴 : グッドデザイン賞受賞(1966)
■ブランド : 天童木工
是非、お宅に一脚いかがでしょうか?
この度、コリタカフェさんとASTASがコラボレーションしたイベントを開催しました!!
足を運んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。
イベント期間中、“レトロモダンな空間”の一角へ“リングスツール”を+ しました!!
