お盆になすときゅうりで作る精霊馬とは?意味や作り方、飾り方、処分方法を紹介


 お盆の時期になると、「なす」と「きゅうり」で馬と牛を作る慣習があることをご存知ですか?これは“精霊馬(しょうりょううま)”と言って、お盆にご先祖様が戻ってこられるようにするためのものです。
 今回は精霊馬の意味や作り方、飾り方や処分方法などについて紹介していきます。ちなみに、2023年のお盆は8月13日~16日です。

 

 

「なす」と「きゅうり」の精霊馬の意味

 

 精霊馬はお盆の時期、故人やご先祖様の霊が家に戻ってくる際、行き来する乗り物として作られたとされています。
 「ご先祖様がいち早くお家にたどり着いて欲しい」という願いを込めて足の速い“きゅうりの馬”を、「少しでも長くこの世にいてもらいたい」という願いを込めて歩くのが遅い“なすの牛”を飾ります。牛はご先祖様を供養するためのお供え物などを、楽に持ち帰ってもらうために選ばれたとも考えられています。
 つまり精霊馬は、ご先祖様が少しでもこの世で過ごす時間を多くとれるように、という意味を込めて作られた乗り物なのです。

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なぜ「なす」と「きゅうり」?

 

 お盆の時期に全国で手に入りやすい夏野菜で、入手するのが簡単だったためと考えられています。また「夏野菜を収穫した報告も兼ねて」という意味もあると言われています。
 沖縄ではキュウリとナスではなく、サトウキビを“あの世に帰るときに使う杖”に見立ててお供えする地域もあるそうです。このように地域や宗派、ご家庭によってお供えする物が変わってくることがありますので、事前に確認するようにしましょう。

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精霊馬の作り方

 

 精霊馬の作り方を紹介します。

用意するもの

 ・なす
 ・きゅうり
 ・割り箸、又は爪楊枝

 なすは力強さを感じる大きめ物、きゅうりは早く走れそうなスッとした物を選びましょう。なすもきゅうりも、ちょっと曲がっている物を選ぶと動物らしく見せることができますよ。
※割り箸を使う場合は折る必要があるため、小さいお子様の場合は注意が必要です。

 

作り方

 1.割り箸を割り、それぞれを4等分にします。爪楊枝であれば8本用意しましょう。

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 2.割り箸又は爪楊枝を前足の位置、後ろ足の位置にそれぞれ刺します。

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 3.立ててみて自立することを確認しましょう。上手くいかない場合は足をハの字型に刺し直しましょう。

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 ※上記の方法はどちらも同じ足の長さですが、割り箸の長さを調節して牛の足を短めに、馬の足を長めにすると、よりバランスの良いものができますよ!
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精霊馬の飾り方

 

 ご先祖様をお迎えするため、盆入り・迎え火の日(8月13日)は内向きに、お帰りいただくために盆明け・送り火の日(8月16日)は外向きに供えるのが一般的です。また、東からご先祖様が帰ってくるとされているため、きゅうりの馬を西向き、なすの牛を東向きに配置する地域もあるようです。

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精霊馬の処分方法は?

 

 精霊馬の処分方法も様々ですが、一般的に知られている方法をご紹介します。

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・食べるのはNG

 役目を終えた「精霊馬」は、決して食べてはいけません。食材的に腐っている恐れがありますし、なによりご先祖様の魂が用いた乗り物なので、食べずに正しい方法で処分しましょう。

 

・土に埋める

 精霊馬の代表的な処分方法は、川や海に流したり、土に埋めて還したり、燃やしたりするというものでした。近年では、川や海に流すことを禁じている地域も多く、また自宅で燃やすというのも難しいですよね。ですが、庭などに埋めるのであれば問題ありません。
 自分で処分する場合は土に埋める方法を取っている家庭が多いようです。

 

・塩で清めて白い紙で包んで処分する

 なすときゅうりを塩で清めます。(あじ塩はNGです。)そして白い紙に包み、生ごみとして出します。白い紙はできれば半紙がよいですが、なければキッチンペーパー等でも構いません。

 

・お焚き上げ

 神様や仏壇に関わるものなどが不要になったとき、神社やお寺で供養してもらうことを「お焚き上げ」と言います。精霊馬を作る家庭が多い地域では、まとめて処分してくれるお寺もありますので、問い合わせてみましょう。

まとめ

 

 今年のお盆は“精霊馬”を準備して、ご先祖様を暖かくお迎えし、楽しく懐かしいひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか?まだ作ったことがないという方は、ぜひ一度ご自宅で作ってみてください。心を込めて手作りすることで、ご先祖様への感謝の気持ちがもっと大きくなりますよ。


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