イサム ノグチの照明“AKARI”でお部屋を暖かい空間に / YAMAGIWA


世界的彫刻家 イサム・ノグチが生み出した光のオブジェ『AKARI』。
伝統工芸の技法で作られたこのシリーズの照明は、和紙を通した柔らかな光で落ち着いた空間をつくり出してくれます。

akari_02出典:AKARI OFFICIAL WEBSITE

 

イサム・ノグチは次のようにAKARIを説明しました。

僕は自分の作品に『AKARI』と名づけました。ちょうちんとは呼ばずに。 太陽の光や月の光を部屋に入れようという意味から『明かり』という言葉ができ、漢字も日と月とで出来ています。 近代化した生活にとって、自然光に近い照明は憧れであり、和紙を透かしてくる明かりは、ほどよく光を分散させて部屋全体に柔らかい光を流してくれる。“AKARI”は光そのものが彫刻であり、陰のない彫刻作品なのです。

 

AKARIは日本グッドデザイン賞の受賞やMoMA(ニューヨーク近代美術)のコレクションに選定されるなど、照明デザインの最高傑作として世界中で愛されています。

■伝統工芸の技法を用いた構造
イサム・ノグチと岐阜提灯の出会いは、平和記念公園に二つの橋を作るため広島へと向かう途中、長良川の鵜飼を見物する為に岐阜へ立ち寄ったことからはじまりました。そこで見た岐阜提灯からヒントを得て完成されたのがAKARIです。
光を柔らかく拡散させる和紙の性質と、骨組みとなる竹ひごを荒く不規則に張り巡らすことによって、和紙の縮みや、しわをそのまま残し、たんなる照明のための器具にはとどまらず、光の彫刻として成り立たせました。
ノグチはしばしば岐阜を訪れ新作のAKARIに取り組み続け、35年という長い時間をかけて、200種類以上ものAKARIを生み出しました。

 

 

 

 

 

イサム・ノグチ

彫刻家、造園家、画家、インテリア、舞台芸術家、など幅広い分野で活躍した20世紀を代表するアーティースト。
1970年の大阪万国博覧会の噴水などの庭園の造形や、グッドデザイン賞を受賞した北海道のモエレ沼公園のランドスケープなども手がけています。
ニューヨークと、香川県のアトリエを拠点に日米で活動を続けていましたが、1988年ニューヨークにて没。1999年には作品とアトリエを公開するイサム・ノグチ庭園美術館が香川県に開館しました。

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イサム・ノグチ庭園美術館


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