七夕とは?2023年はいつ?短冊や七夕飾りの意味・定番料理も紹介


 7月の有名な行事といえば、七夕ですよね。子供のころ短冊に願い事を書いたり、織姫と彦星のお話を聞いたという人も多いのではないでしょうか?たくさんの人に知られいる七夕ですが、その由来や本来の意味についてはあまり知られていません。そこで今回は「七夕」について詳しくまとめてみました!興味深い内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

目次
◯七夕(たなばた)とは
・2023年の七夕はいつ?
・七夕は雨の日が多い?
[ 豆知識 ]七夕は晴れ/雨どちらが良いのか

◯七夕の由来
・複数の起源が元になってできた「七夕」
 1.棚機(たなばた)
 2.吃巧奠(きっこうでん)
 3.織姫と彦星のものがたり

◯笹に短冊・七夕飾りを飾る意味は?
・笹について
・短冊について
[ 豆知識 ]短冊の色はどうして5色なの?
・七夕飾りについて
 1.吹き流し
 2.綱飾り
 3.折り鶴(千羽鶴)
 4.神衣
 5.財布(巾着)
 6.くずかご
・笹はどこに飾るのが良い?
・七夕飾りや笹は翌日に片付けよう

◯全国の七夕まつり

◯七夕に食べられている料理
 1.そうめん
 2.索餅(さくべい)
 3.かりんとう

◯まとめ

 

 

七夕(たなばた)とは

  七夕とは、毎年7月7日に行われる日本のお祭りです。この日の夜に「願い事を描いた短冊を笹の葉に吊るしてお祈りをする」という習慣は、ずっと昔から受け継がれています。
 また、七夕は「織姫と彦星が年に一度だけ会える日」という伝説があることから、他の行事に比べてロマンチックな印象を持つ人が多いようです。

 

2023年の七夕はいつ?
七夕のカレンダー
 七夕は、現在使われている太陽太陰暦(新暦)で7月7日です。
 一方で、七夕ができた当時は太陰太陽暦(旧暦)の7月7日に行われていました。これは新暦で表すと毎年日付が変わり、2023年は8月22日にあたります。
 地域によっては、現在でも太陰太陽暦通り(8月)に七夕祭りを行うところも多くあるようです。
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七夕は雨の日が多い?
雨の日の七夕
 「今年の七夕も雨だなあ」と思ったことはありませんか?それもそのはず、現在の7月7日は梅雨時期ということもあり、晴れる確率はざっくり見積もっても30%ほどしかないのです。七夕といえば星にまつわる有名な伝説があるのに、星を眺められないなんてちょっと残念ですよね。
 昔の話になりますが、七夕は元々旧暦の7月7日(8月上旬〜下旬)の行事だったので、晴れる確率は今よりも高かったようです。その頃はちょうどお盆の時期ですから、当時は「先祖供養」の意味合いもあったといわれています。

[ 豆知識 ]七夕は晴れ/雨どちらが良いのか
 「七夕に雨が降ると天の川を渡ることができない」という話は有名ですよね。しかし東海地方などでは「雨は織姫の嬉し涙で、それにより穢れが流される」といわれており、むしろ雨が降った方が良いとされてるのです。
 また「織姫と彦星が会うと厄災が起こる」とし、七夕に雨を願うところもあるようです。旧暦の七夕は8月だったので、当時干ばつに苦しんでいた地方でこの考えが広まったのではないかと考えられています。

 

 

七夕の由来

  複数の起源が元になってできた「七夕」
七夕
 七夕の由来には多くの説がありますが、今のところ以下の慣習や伝説が複雑に混じり合っているという説が有力だとされています。

 

 1.棚機(たなばた)
 棚機(たなばた)とは、仏教が伝来する以前から行われていた日本古来の禊行事です。
 その内容は、旧暦の七夕の頃に乙女たちが着物を織って棚に供え、神様を迎えて稲の豊作を願うというものでした。このとき着物を織る乙女のことを「棚機つ女」(たなばたつめ)といい、彼女たちは水辺などの清らかな場所にある機屋(はたや)にこもって着物を拵えたとのことです。
 その後日本に仏教が伝わると、この行事は「お盆を迎えるための準備」という意味合いに変化していきました。おそらく今の七夕(たなばた)の語源になったのではないかといわれています。

 2.吃巧奠(きっこうでん)
 吃巧奠(きっこうでん)とは、女性の技芸(織物/書/笛など)が上達することを願う中国の行事です。
元々7月7日に、織女星にあやかって「機織りや裁縫が上達するようにお祈りをする日」だったのですが、そのうち様々な芸事を習う女性が増えたことから、それらもまとめてお祈りするようになったようです。

 3.織姫と彦星のものがたり
 有名な七夕の物語は、裁縫の仕事を司る琴座のベガ(織女星)と、農業の仕事を司る鷲座のアルタイル(牽牛星)の2つの星が、天の川を挟んで最も光り輝いているように見えることから生まれたといわれています。
 お話の内容は全国各地で少しずつ違いますが、ここでは大まかなあらすじをご紹介します。

昔々あるところに、天帝(神様)の娘の織女(しょくじょ)と、牽牛(けんぎゅう)という若者がいました。織女は機織りの仕事を、牽牛は牛飼いの仕事をしていて、どちらも働き者でした。そんな2人は初めて出会うなり一目で恋に落ち、やがて結婚しました。しかし結婚した途端、今まで働き者だった2人は遊びほうけて、きちんと仕事をしなくなってしまいました。それを見た天帝は怒り、2人をそれぞれ天の川の両側に引き離したのです。織女と牽牛はとても悲しみ、泣き続けました。そこで天帝は「きちんと働けば、一年に一度「七夕の日」だけ会っても良い」と約束してくれました。それを聞いた2人は、心を入れ替えて一生懸命働くようになったのです。

 

 

笹に短冊・七夕飾りを飾る意味は?

 七夕の定番行事に「願い事を書いた短冊などを笹に飾り付ける」というものがありますが、なぜこのような風習ができたのか知っていますか?実は笹(竹)や七夕飾りのひとつひとつに、昔の人々の願いが込められているのです。
 それぞれの意味を知ることで、さらに七夕を楽しむことができますよ。

 

 


笹について
七夕_笹
 冬でも枯れずに緑を保ち真っ直ぐ育つ竹には「生命の源」という縁起の良い印象があるため、七夕行事で使われるのではないかといわれています。
 笹には抗菌効果があるため、気温が高い時期の防腐剤として適していたことも理由の一つです。昔はお供物を笹の上に乗せ、願い事や穢れと一緒に川へ流す習慣もありました。

 


短冊について
短冊
 短冊に願い事を書いて笹に吊るすようになったのは江戸時代からです。この頃から寺子屋で学んだり、手習いをしたりする子供が増えたので、お星様にその上達を願うようになったのが始まりだと考えられます。
 このような歴史があるので、短冊に書く願い事は「〇〇が欲しい」といった即物的なものより「〇〇が上手くできるようになりたい」といった技能などの上達を願う方が良いとされています。

[ 豆知識 ]短冊の色はどうして5色なの?
 短冊の色には青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)の5色がよく使われます。
 これは古代中国の自然哲学である「五行」や、儒教の思想である「五徳(五常)」になぞらえているようです。ただし黒色は縁起が悪いとされ、ほとんどの場合は紫色で代用されます。

 「五行」とは、自然界にある「木・火・土・金・水」のことをいいます。これらにはそれぞれ対応する色が当てられ、色は同時に方角も示しており、全方角を魔から守るという意味があります。

 ・青(緑)=木:東の方角
 ・赤=火:南の方角
 ・黄色=土:中央の方角
 ・白=金:西の方角
 ・黒(紫)=水:北の方角

 「五徳(五常)」とは、儒教が説く5つの徳「仁・礼・信・義・智」のことを指します。特に「信」は他人との信頼関係を意味しており、これがないと他の4つは成り立たないことから最も大切なことだとされています。
 短冊の色選びに迷ったら、自分に必要な徳に対応する色を選んでみてください。

 ・青(緑)=仁:徳を積む、人間力を高める
 ・赤=礼:先祖や父母・師匠などへの恩
 ・黄色=信:縁ある人々からの信頼
 ・白=義:自らを律し、義務や決まりを守る
 ・黒(紫)=智:思いやりの心から生まれる知恵

 

 

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七夕飾りについて
七夕飾り
 短冊と同じように、七夕飾りにもそれぞれ願いが込められています。

 

 1.吹き流し
 織姫の入り糸を表しており、機織りや裁縫の上達を願って飾られます。かつての宮中儀式で、5色の糸を長い針に通してお供えしていたものをイメージした形になっています。短冊と同じ5色を使うことで、魔除けの意味もあります。

 2.綱飾り
 魚を獲る網を表現しており、豊年豊作・大漁の願いが込められています。

 3.折り鶴(千羽鶴)
 長寿のシンボルである鶴を飾ることで、長寿を願っています。

 4.神衣
 紙の人形(着物)を飾ると裁縫が上達し、着る物に困らなくなると考えられています。また「人形に災いを肩代わりしてもらう」という意味もあるようです。

 5.財布(巾着)
 金運上昇を願っています。紙で作った財布や本物の財布を吊るすこともあります。

 6.くずかご
 「ものを粗末にしない」という意味で、七夕飾りを作るときに出た紙くずを、折り紙で作ったカゴの中に入れて笹に吊るします。

 

 


笹はどこに飾るのが良い?
玄関で七夕
 笹には魔を払う力があると考えられているため、家の入り口や軒下に飾るのが一般的です。
 ちなみに笹はホームセンターや生花店・ネット通販などで手に入れることができますよ。本物の笹と造花がありますが、特に優劣はないので、ご家庭の都合に合わせて選びましょう。

 

 


七夕飾りや笹は翌日に片付けよう
七夕飾り
 七夕は「7月7日夜の行事」なので、七夕飾りは翌日に片付けるのが良いとされています。かつては笹を飾りごと川に流していましたが、現代では環境汚染防止を考えて、きちんとゴミとして処分しましょう。
 笹(本物)やお願い事を書いた短冊を近くの神社に持っていけば、お焚き上げをしてもらえる場合もあります。こちらを希望する場合は、あらかじめ神社に確認をしてみてください。

 

 

全国の七夕まつり

 
全国の七夕_ねぶた祭り
 日本の各地では「月遅れの七夕」(旧暦)として、8月7日前後に七夕祭りがたくさん行われています。
 青森県の「ねぶた祭り」、宮城県の「七夕祭り」、長野県の「七夕人形」、京都府の「精大明神例祭」などが特に有名です。

 

七夕に食べられている料理

 
七夕_そうめん
 昔から日本には、節目に旬のものを食べて、邪気を払ったり健康を願ったりする風習があります。ここからは、七夕によく食べられているものをいくつか紹介します。七夕を味覚でも楽しみましょう。

 

 1.そうめん
 七夕の「行事食」は、そうめんです。天の川や織姫の織糸に見立てられ、行事食となりました。暑い時期にぴったりの一品ですね。色付きそうめんを使って「5色そうめん」にすれば、より七夕らしさを味わうことができます。

 

 


 2.索餅(さくべい)
 索餅(さくべい)は、小麦粉や餅粉をねったものを油で揚げた、素朴な味わいの食べ物です。そうめんの元となった食べ物といわれており、かなり歴史が古く、唐の時代に日本に伝わりました。
 全国的な知名度はそこまでありませんが、奈良県の一部の地域では「麦縄」と呼ばれ、現代でも親しまれています。

 

 


 3.かりんとう
 かりんとうは「索餅に最も似ているお菓子」という理由で、七夕に食べられるようです。確かにかりんとうならスーパーやコンビニで簡単に手に入るので、気軽に準備できますね。

 

 

 

まとめ

  日本人に親しみのある七夕ですが、歴史や由来についてどのくらい知っていましたか?毎年なんとなく過ごしている行事でも、深く知ることでさらに楽しむことができますよ。
 今年はぜひ短冊に上達したいこと・やってみたいこと・叶えたい夢などを書いて、織姫と彦星にお祈りしてみてください。

 


ASTAS
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