RIKI CLOCK RC(リキクロック[電波時計]) / 渡辺力


RIKI CLOCK RC

RIKI CLOCK RC

RIKI CLOCK RC(リキクロック 電波時計) / ナチュラル(WR07-11)

design:渡辺 力
大きさ:φ254×D56mm
重量:600g
材質:プライウッド、ガラス
特長:ステップセコンド
使用電池:単3型乾電池1本
2004年グッドデザイン賞受賞

 

オシャレだけど機能性も抜群!誰からも愛される名作クロック

日比谷第一生命ポール時計から腕時計に至るまで、あらゆる時計のデザインをライフワークとした、日本を代表するプロダクトデザイナー渡辺力さんデザインの壁掛け時計RIKI CLOCK(リキクロック)。シンプルで美しいフォルムはどんな空間にもフィットし、木の質感がさり気なく温かみを醸しだしてくれる。オシャレなだけでなく、明るい白の文字盤と文字の配列は見やすさに配慮され、カチコチ音がしない電波時計で機能性も抜群。新しくかつ永続的な美しさを持つデザインは、誰からも愛されるので、私はよく新築のお祝いにプレゼントしている。
この時計がデザインされたのは2003年、なんと渡辺力さん92歳の作品。ご長寿を全うされた101歳まで、日本のデザイン界を牽引し続けた。1世紀の時代を駆け抜けた証のようにさりげなく文字盤にRikiのサインが刻まれ、RIKI CLOCKは新しい時を刻んでくれる。

 

それではこの時計、「RIKI CLOCK RC」の特長を紹介しよう。

「RIKI CLOCK RC」の優れた4つの魅力

 

RIKI CLOCK RC

見る角度によって木の質感が変化する、不思議な存在感

時計の縁は、東北の「曲げわっぱ」の曲げ木からヒントを得て、プライフッド(薄くスライスした木材を重ね接着した合板)を用い、楽器製作の熟練職人によって、正確な円形と美しさを表現している。時計の縁を正面から見ると、文字盤の見え方を邪魔しないように薄く(なんと7mm!)、とてもシャープな印象だが、横から見ると壁から少し浮いていて縁の厚みが強調され、木の存在感と温かみを感じさせてくれる。

 

RIKI CLOCK

見やすい2種類の文字デザインを選べる"ユニバーサル時計"

デザイナーズ時計は、オシャレだが時間が分かりづらいデザインが多い。そんな中、RIKI CLOCKは使う人の立場に立って設計され、見やすさに配慮した真にユニバーサルな時計といえる。明るい白の文字盤に、太さ・長さにメリハリのある針を使用。見やすい2種類の文字デザインが用意されているのも嬉しい。力強いデザインのWR07-11と、繊細なデザインのWR07-10。どちらも視認性を考慮された文字と配置で、オシャレだがはっきりと時間が読み取れる。

 

ステップムーブメントの針

使う人のことをとことん考え抜いた”人にやさしいデザイン”

壊れにくいシンプルな構造で、万が一故障しても修理しやすくする為の工夫が施されている。時計の裏側を見ると、分解しやすく設計されており、長く使ってもらいたいというデザイナーの気持ちが伝わってくる。秒針は1秒ごとに時を刻むステップムーブメントで、カチコチという時間を刻む音がしないのもすばらしい。標準電波を受信して、自動で時刻を修正する機能を持った電波時計。単3型乾電池1本で約7~9ヶ月間、正確に時を刻んでくれる。そして役目を終えたときには、自然に帰る天然素材で作られているところも力さんらしい。

 

RIKI CLOCK

空間に合わせて8種類から選べる”自分好みのRIKI CLOCK”

RIKI CLOCKは4種類の大きさが用意されていて、部屋の大きさに合わせて選ぶことができる。直径がLLφ354、Lφ305、Mφ254、Sφ203(電波時計の機能はLとMのみ)。最も使い勝手が良い大きさはMφ254で、寝室のような個室からリビングまで、幅広くピッタリくるサイズ。L.D.Kが大きなお部屋ならLφ305がおすすめ。LLφ354はお店のような天井が高く大きな空間にフィットし、Sφ203は子ども部屋のような小部屋に合わせると可愛らしい。4種類の大きさと2種類の文字盤の組み合わせで、合計8種類の中から自分好みのRIKI CLOCKを選べるのが嬉しい。

 

いかがだっただろうか?使う人のことを考え抜かれたRIKI CLOCK RC。渡辺力さんの人柄がそのまま伝わってくるようだ。もし、少しでも興味を持たれたのなら、他のRIKI CLOCKもぜひご覧になっていただきたい。

今回はここまで。次回はもう一つ渡辺力さんの商品を紹介しようと思う。楽しみに待っていてください。

 


渡辺力 渡辺 力(わたなべ りき)
1911年7月17日東京生まれ。
東京高等工芸学校・木材工芸科を卒業し、母校にて助教授を勤めた後に、東京帝国大学(現東京大学)の林学科助手に。戦後はフリーランス・デザイナーとなり、1949年日本初のデザイン事務所「渡辺力デザイン事務所」を設立。1951年に発表した「ひも椅子」で国内外から注目を集める。
1957年には、代表作でもある「トリイスツール」等がミラノ・トリエンナーレでコンパッソドーロ賞を受賞。その他にも新制作教会展新建築賞、ミラノ・トリエンナーレ展金賞、通産大臣賞、毎日産業デザイン賞、グッドデザイン賞、更には紫綬褒章まで含めた多数の賞を受賞しており、日本を代表するプロダクトデザイナーの1人。旧東京ヒルトンホテルに始まり、京王プラザホテル、プリンスホテルなど10数のホテルのインテリアデザインを手がけた。
また、壁時計に始まり日比谷第一生命ポール時計などパブリッククロック、ウォッチまで時計の仕事はライフワークとなった。東京造形大学室内建築科、クラフトセンター・ジャパン、日本インダストリアルデザイナー協会、日本デザインコミッティー等の創設に深く関わる。著書に「素描・渡辺力」(建築家会館叢書)、「ハーマンミラー物語 イームズはここから生まれた」(平凡社)など。2013年101歳で逝去。


平田 欽也
平田 欽也

1962年広島市生まれ。広島工業大学建築学科卒業後、建築家 清家清に師事し1997年に独立。 現在、一級建築士事務所「アトリエ平田」代表。シンプルな構成の中にも気遣いが感じられる住宅を得意とし、家族のコミュニケーションや気候・風土を大切にしていく住まいづくりに情熱を注いでいる。 1996年「ギャラリーのある駅」でインテリアプランニング賞 優秀賞、2007年「太陽工業新社屋」で日経ニューオフィス賞 優秀賞。2010年「尾道の家」でひろしま住まいづくりコンクール 最優秀賞。 広島工業大学建築デザイン学科非常勤講師。