【連載】レコードのある暮らし vol.1


今、レコードが静かなブームなんです!

レコードプレーヤー
最近、CDショップなどではもちろんのこと、カフェや雑貨屋さんなんかにもレコードが置かれるようになってきています。 みなさんの中にも実際に見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ところで、みなさんはレコードと聞いてどんなことを思い浮かべますか? 「オシャレだけどめんどくさそう」とか「昔の曲しかない」とか「聞いてみたいけど手が出ない」とか...「懐かしい」なんて思う方も少なくないでしょう。

そもそもレコードとは、音楽や音声などの音響情報を刻み込んで記録したメディアの一種です。1940年代に普及し、その後1980年代にCDが登場すると徐々に姿を消して行きました。

ところが近年、「レコードストア・デイ」※1を皮切りに世界中でレコードブームが起こりました!今やレコードは、生産数や売上も増加している注目のメディアなんです!



そこで今回は、今ブームの"レコード""レコードのある暮らし"について紹介したいと思います。

※1「レコードストア・デイ」とはレコードストアの文化を祝い宣伝し、独立した小店舗を活性化し、フィジカルメディアを手にする喜びや音楽の楽しさを共有する年に一度の祭典のこと。毎年4月の第3土曜日に開催される。

レコードは不便? でもそこがいい!

現代において"音楽を聴く"という行為は日常の一部と言っても過言ではありません。家で楽しむ人はもちろん、街中やバス・電車の中でもイヤホンをして音楽を聴いている人を見かけますよね。音楽プレーヤーやスマートフォンが普及し、好きな時に指先ひとつでいつでも音楽が聴ける時代になぜレコードブームなんでしょう?

ひとつの要因としては、ネットやスマホなどの行き過ぎた利便性の追求...みたいなものに対する反動もあると思います。新しいコトやモノに自分がついていけなくなったりすると「あの頃はよかったなぁ~」って昔を思い出して懐かしんだりする気持ち。
よく「時代は回る」なんて言いますよね。

レコードを聴くためにはちょっとした作業が必要になります。この作業は指先ひとつに比べると手間に感じる人もいるかもしれません。しかし、このひと手間があることで、ただ音楽を流すのではなく聴き手自らが意思をもって音楽を奏でることができるんです!

蓋の開いたレコードプレーヤー

音楽を"五感"で感じる

棚にディスプレイされたレコードとレコードプレーヤー
レコードは、 音楽を聴くための聴覚だけでなく、ジャケットを眺めたり解説を読んだりといった視覚、レコードに針を落とす触覚、年代のもののレコードであれば少し古びた懐かしい匂いがして嗅覚でも楽しむことができるなど、"五感を使う"行為が1つになっていることも大きな魅力です。  

音の違いも魅力のひとつです。一般的なCDは22000Hz(ヘルツ)までの周波数が録音されていて、人の耳では聴きとれない周波数はカットされてしまっています。それに対し、レコードは40000Hzにも及ぶ、人に聴こえない周波数(!)まで録音されています。
聴こえない周波数なんて意味ないと思うかもしれませんが、近年の研究では聴こえないレベルの周波数は皮膚で感じるという説もあります。

個人的な感想としては、CDで聴くとヴォーカルの声が大きく聴こえる様に感じるけど、レコードで聴くと楽器の音がはっきりと聴こえてまるで近くで演奏しているように感じます。 

 

レコードといっても昔の曲ばかりじゃない!

今ブームになっていることもあり、アナログレコードを発売するアーティストも増えています。 
この機会に好きなアーティストの楽曲をレコードで聴いてみては如何でしょうか?CDともMP3とも違った味わいのあるモノになること間違いなしです!  

レコードのジャケット
レコードのジャケット
レコードのジャケット
レコードのジャケット


次回は、実際にレコードプレイヤーの選ぶときのポイントを紹介したいと思います!乞うご期待! 


f.d.c (佐藤 雄紀)
f.d.c (佐藤 雄紀)

f.d.c. [frank design communication] は、 2016年ASTAS発足時に、他分野で活動するデザイナー同士で結成されたデザインチーム。 主にASTASのWebサイトのデザイン・編集・更新を担当。様々なジャンルのプロジェクトや創作活動を行っている。