何を飾る?どう飾る?
空間を引き立てるために
まずは身近にある植物を飾ってみる。
クライアントよりディスプレイのお仕事をいただいた時の素材を生かして。何もない玄関を飾る。
日本には飛鳥時代にお仏壇に花を供えるということから始まった「生け花」なる歴史がある。一方では、古来より、草花には神が宿ると考えられてきた。神社のご神木もそのひとつではないだろうか。そして、ご存じのように建築とも深い関係がある。室町時代の書院造りは工芸品や植物を飾り、客人を迎える居住空間として造られた。武士階級に大人気だった千利休による「わびさび」。代表される茶室にも「花は野にあるように」飾られた。江戸時代になると、武士の屋敷の大広間にダイナミックに飾られたり、簡素な数寄屋造りにありのままの姿を飾った。生け花は人々の居住空間に大きく影響を受けながら発展し、人々の暮らしに彩りを添えてきた。
庭にあるもみじやアイビーを飾る。庭に見える植物との相性も考える。
しかし、現代の居住空間には様々なスタイルがある。
一言では表現できない自由なスタイルだ。自由な空間を彩るには、窮屈に型にとらわれることなく、自分の心地よいと思うスタイルで、自分の心惹かれる植物を自由に飾ってみてはいかがだろうか?
自分の空間で植物をボーっと眺めてみる時間があってもいい。
鉢植えの植物の生命力に癒され、生けられた植物の儚さに心を揺さぶられそうだ。
空間を引き立てる・・・まずは身近な植物を飾ってみる。
季節感を出したい時には、冷蔵庫から植物の実を。
チョット贅沢な気分の時には、近所のお花屋さんに駆け込む。
友人へのちょっとした贈り物。満月のイメージで