アウトドアと都市の境界を超える


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アウトドアを楽しむ    
〜グランピングをご存知ですか?〜      

 グランピングとは、「グラマラス」と「キャンピング」を合わせた造語。自然豊かな場所に快適な空間をつくり、贅沢にキャンプを楽しむ新しいアウトドアライフ・スタイルのこと。

 その起源は、大航海時代を経てヨーロッパの国々が世界各地に植民地を拡げていった頃だと言われています。
 各国の貴族たちは植民地に統治者として赴くとき、数十もの大型トランクに自らの邸宅から生活用品、インテリア、洋服など一切合財を詰め込み、それらを大型船で運んでいったのです。そして、総督府が建てられるまではテントで生活を強いられたとしても、そこには限りなく母国での邸宅の暮らしと同様の快適さを求めたのです。

 

 そんな時代背景の文化を基盤として、欧米では20世紀の後半になると、映画スターや、作家、ファッションデザイナーたちが、地中海の孤島や、広大な砂漠、あるいはアルプスやロッキーの山中において仮設ではあったとしてもパリやロンドンなどでの快適な暮らし持ち込み楽しむようになりました。

 グランピングとは「自然の中に都会の快適空間をいかに持ち込むか?」というライフスタイルなのです。

 現在グランピングは、海外の国立公園などではキャンプスタイルで経験できますが、日本国内では新たな動きとして星野リゾートなどが提案するホテルライフも含めた新しいリゾート・スタイルのグランピング体験を展開しているので機会があれば訪れてみてください。
 また、各地ごとに自然の魅力あふれる地を舞台に数日間限定でグランピングを楽しむ活動も始まっています。

 上質な宿泊空間に洗練されたダイニング、そしてシェフが腕をふるう美味しい食事。これまでのキャンプのイメージとは懸け離れた非日常体験がそこにはあります。


 

 

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アウトドア的に楽しむ    
都会の快適空間のなかに自然をいかに持ち込むか?      

 なにも非日常でグランピングを楽しむことだけをここでは勧めません。そんなのは数年に1回あればいい方でしょう。
 では翻って、日常をいかに楽しむか?
 普段の暮らしのなかにそれらアウトドアの要素を取り込めば、また新たな楽しみを得ることができるはずです。

「都会の快適空間のなかに自然(もしくはアウトドアライフ)をいかに持ち込むか?」というライフスタイルを提案します。

 都市部にお住まいの方でマンションに暮らしている方、家族でキャンプに行こうとテントを購入されたことありませんか?
 キャンプを待てず、子どもがたちがテントを組み立ててみたいとリビングにテントを張り、そこで寝たという経験はないですか?
 なんだか、いつもの暮らしの場がちょっと違った空間に変身!
 お庭をお持ちのお宅なら、庭にテントを張ってみれば、いつもと変わった空間に変身!

 そう、日常にちょっとしたモノを加えればいいのです。
 想像してみてください。
 リビングにハンモックや薪ストーブがあることを、お庭にピザ焼き窯があることを。
 それだけでアウトドア的に楽しめる生活空間が手に入るのです!

 普段の暮らしのなかに、ちょっとそんなことができる仕掛けをつくると、もっと生活が豊かになるはず。

 これなら毎日の生活がもっと楽しくなるはずです。
 ぜひ、皆さんも体験してください。


 

 

 


泰田 康司
泰田 康司

広島市(爆心地近く)出身、モノゴコロつく前から平和記念公園(設計:丹下健三)が遊び場であり、原風景。 1990年九州芸術工科大学卒業後、株式会社GKデザイン総研広島にて公共や民間の外部空間デザイン (駅前広場や公園から建築外構まで)を数多く手がける。 2007年独立後も公園から個人住宅庭まで豊かな暮らしを支える空間づくりを行っている。 2016年よりアスタスメンバーとして参画し活動を開始。