職種 カテゴリ /Occupation Category
二級建築士
仕事 カテゴリ /Job Category
建築 新築
スキル カテゴリ /Skill Category
設計 監理
高台の住まい
敷地は高台の団地の一角で斜面に位置している。敷地から南と西に高低差があり、北側の公園には壮健な木々が適度に分布されている。道路より3m近く高い敷地は傾斜地ならではのロケーションを併せ持つ。ご夫婦が描かれた理想の住まいと土地が持つ場所性をうまく融合することで、お二人の思い描く「理想の住まい」を実現することを考えた。具体的には擁壁側に1.2mの塀と庭・テラスを配置。道路から程よい距離を保つことで外部からの視線を排除した。また、ブロック塀と、テラス部分の木塀を箱ようにみたて、浮かせることで敷地と家の一体感を高め、外観にぬくもりをあたえた。1階をパブリックスペース、2階をプライベートスペースと明快に分け、上下階を吹抜けで繫ぐことで居場所により関係性を調整できるよう構成した。プライバシーを保ちながら自然の移ろいを感じられる断面構成である。また2階からは厳島を望むことができる。
information
夫婦+子ども1人
木造軸組工法、二階建て
敷地面積:237.06㎡(71.7坪)
延床面積:115.95㎡(35.0坪)
> レビュー
近隣との高低差と窓の位置を考慮して計画されているので、まったく気にせず開放的な生活を送っています。希望していたお庭とテラス・物干し場をうまくつなげていただいたので、安心できる子どもの遊び場が出来、助かっています。吹抜からの光がとても明るく、風通しもいい。外観の統一感や玄関の雰囲気が素敵でデザインにも満足しています。
住まいの中心はキッチン!
住まいのコンセプトの中心は「子育て」である。小さな子どもとお母さんの安心できる距離を意識した。具体的にはキッチンにいるお母さんを住まいの中心と捉え「どこにいても気配が感じられる空間」を目指した。キッチンから家中が見渡せ、全ての空間が直接あるいは視覚的に繋がり、家族の接点が自然に生まれる構成にしている。さまざまな生活シーンを想定しつつも、シンプルで心地よい空間である。
ASTASは、新築の住宅や古い建物のリノベーションなどで、一工夫を加えたプランをご提案します。
清水 貴史
2005年広島工業大学卒業。大学を卒業後、(有)アトリエ平田に入所。木造、鉄骨造、RC 造といろいろな物件を担当しキャリアを積む。2015年には自身初作品となる、みやじまぐちの家を完成させる。2013年より広島工業大学 工学部 建築工学科 非常勤講師を勤め、2016年よりアスタスメンバーとして活動を開始する。