IHクッキングヒーターの交換時期はいつ?寿命の目安や設置工事について詳しく解説!


 IHクッキングヒーターの不調を感じたら、そろそろ交換時期かもしれません。でも、いざ買い替えるとなると、機種や設置工事・金額など考えることがたくさんあって大変ですよね。そこで今回は、IHクッキングヒーターの寿命年数や交換のサイン・具体的な買い替え方法などを解説します。少しでも長く使うためのコツもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!

 

目次
◯IHヒーターの寿命はいつ頃?
・こんな症状が出たら交換のサイン
 1.電源がが入らない
 2.火力の低下
 3.ボタンを押しても反応しない
 4.IHを使うとブレーカーが落ちる
 5.異音がする
・こんな人も交換しています!
 1.コンロを2口から3口にしたい
 2.今よりも良いグリルが欲しい
 3.トッププレートの汚れが気になる
【豆知識:IHクッキングヒーターを長持ちさせるコツ】
 1.吹きこぼれないように注意する
 2.トッププレートに強い衝撃や急激な温度変化を与えない
 3.空焚きは厳禁
 4.トッププレートが割れた場合は必ず修理を

◯IHクッキングヒーターを選ぶ際のポイント
・キッチンの形状や自炊の回数などに合わせて商品を選ぶ
 1.ビルトイン型
 2.卓上・据え置き型
・ヒーターの数で選ぶ
・消費電力/火力をチェック
・加熱調節機能の有無を確認
・安全性に配慮した機能に注目する
 1.チャイルドロック
 2.切り忘れ防止・発熱防止機能
 3.【卓上型】コードはマグネットプラグがおすすめ
【豆知識:IHクッキングヒーターで使える鍋・使えない鍋】

◯設置工事について
・どれくらいの金額が掛かるの?
・IHクッキングヒーターの交換工事にかかる時間は?
・設置工事の大まかな流れ
 1.取り付けたいIHクッキングヒーターを選ぶ
 2.事前訪問(現地調査)
 3.見積もりをする
 4.工事の日程を決める
 5.設置工事
 6.お支払い(完了)

◯まとめ

 

IHヒーターの寿命はいつ頃?

 IHクッキングヒーターの交換時期(耐用年数)は、約10年とされています。ただし使用頻度や設置条件などによって変わるので、この数字はあくまで目安として捉えてください。
 メーカーの販売員さんによると「不具合は購入後5年目を境に出てくることが多い」とのことなので、5年以上使用した状態で不具合が出たときには交換を検討しても良いかもしれません。

 

こんな症状が出たら交換のサイン
作業着の女性
 下記のような症状が出ているようであれば、早めに修理または交換をしましょう。

 1.電源がが入らない
 2.火力の低下
 3.ボタンを押しても反応しない
 4.IHを使うとブレーカーが落ちる
 5.異音がする


※商品購入後8年を過ぎている場合は、メーカーに保守部品(交換用の部品)の在庫がなく、修理自体が不可能なこともあります。この場合は必ず交換になりますので、もし修理を希望するなら、あらかじめメーカーに部品があるか問い合わせをしてみてください。しかし、部品の生産を終了している商品を使い続けるのは不安も大きいので、修理よりも交換をおすすめします。

 

こんな人も交換しています!
キッチンで悩む女性
 故障していない場合でも、下記のような理由で交換される方もいらっしゃいます。お使いのIHクッキングヒーターにこんな不満がある方は、ぜひ交換を検討してみてくださいね。

 1.コンロを2口から3口にしたい
 2.今よりも良いグリルが欲しい
 3.トッププレートの汚れが気になる


【豆知識:IHクッキングヒーターを長持ちさせるコツ】
 IHクッキングヒーターを長持ちさせる1番良い方法は、「説明書通りに大切に使う」ということです。実にシンプルなことですが実生活では忙しいことも多く、毎日丁寧に扱うことは難しいですよね。そんなときは、下記の4つを最低限意識しましょう。

 1.吹きこぼれないように注意し、汚れたら次の調理までに拭き取る
 2.トッププレートに強い衝撃や急激な温度変化を与えない
 3.空焚きは厳禁
 4.トッププレートが割れた場合は必ず修理を


 特に注意したいのが1番目です。トッププレートが濡れている/汚れている状態で使い続けると、天板の小さな傷から水分や汚れが浸透して、内部の機械を壊してしまう可能性があります。
 IHクッキングヒーターはガス火よりもかなり掃除しやすいので、毎日サッと一拭きしてきれいな状態を保つようにしましょう。

 

 

IHクッキングヒーターを選ぶ際のポイント

 ここからは、IHクッキングヒーターを選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。買い替えを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

キッチンの形状や自炊の回数などに合わせて商品を選ぶ
 IHクッキングヒーターは、キッチンの形状により設置できる商品のタイプが違います。また、自炊の回数や使い方(どこで調理するかなど)も選ぶ際の重要なポイントです。

 1.ビルトイン型
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 ビルトイン型は、すでにあるキッチンにピッタリ埋め込まれるタイプのことを言います。交換や使用を開始するには業者による設置工事が必要ですが、見た目がスッキリきれいなのが特徴です。
 据え置き・卓上型よりも高性能な商品が多く、3口ヒーターのモデルも多く販売されています。毎日料理をする人や料理好きな人にはこちらをおすすめします。
 天板の幅は60cmと75cmが用意されており、設置スペースの広さや手持ちの鍋などのサイズを参考にして選ぶのが一般的ですよ。


 2.据え置き・卓上型
据え置きIH
 据え置き型とは、キッチンのコンロ台に置いて使うタイプのことで、卓上型とは机の上でも使えるハンディタイプです。どちらも設置工事の必要がなく、すぐに使い始めることができますよ。
 ガスコンロを置いて使うタイプのキッチンには、据え置き型を設置することになります。卓上型は電源さえあればどこでも使えるので、机の上やベランダ、屋外などで使いたい場合に適しています。
 どちらもビルトイン型よりコンパクトで価格も安いものが多いので、1〜2人暮らしの方や自炊の回数が少ない方におすすめです。

 

ヒーターの数で選ぶ
3口 IHクッキングヒーター
 ヒーターの数は1〜3口のものがあり、キッチンスペースや料理の頻度で選ぶ場合が多いです。
 ちなみにおすすめは「2口以上」です。例えばパスタとソースを同時に作れたり、お湯を沸かしながら料理ができたりなど、同時調理は何かと便利ですよ。

 

消費電力/火力をチェック
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 IHクッキングヒーターのカタログに記載されている「W(ワット)」数が大きいほど火力が強く、かつ必要な電力も多くなります。一見するとW数が低いもののほうがお得に感じますが、W数が高いと素早く食材に火が通るので、調理時間や電気代の短縮になるというメリットがあります。
 カタログには「電気代の目安」が記してあることも多いので、ご購入や買い替えの際には必ず確認してみてください。

 

加熱調節機能の有無を確認
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 調理の際に欠かせない温度(火力)調節機能についても確認しておきましょう。カタログには「100kW〜2500kWの9段階」のようにW数で記載してあるものが多いので、目を通してみてくださいね。「弱火/中火/強火」表示を採用しているものを選べば、より直感的に操作できます。
 最近の機種には、作りたい料理を選択すると自動で火力調節をしてくれる「自動調節機能」付きのものもあるので、より簡単に料理をしたいならこちらがおすすめですよ。

 

安全性に配慮した機能に注目する
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 IHクッキングヒーターは安全性が高いといわれていますが、不意に電源ボタンを押してしまったり、逆にうっかり消し忘れてしまう可能性も考えられます。
 万が一の火傷や火災を防ぐためにも、IHクッキングヒーターを選ぶときには必ず安全機能の有無を確認してください。

 1.チャイルドロック
 チャイルドロックを「ON」にするとボタン操作が不可能になります。そのため、子供がいたずらしてもむやみに電源が入らないので安心ですよ。お子様がいる家庭だけでなく、ペットを飼っている場合にもぜひ検討しておきたい機能です。

 2.切り忘れ・発熱防止機能
 安全装置付きのIHクッキングヒーターを選ぶと、料理中に他のことに集中してしまい火を切り忘れたときや、誤ってプレートに触ってしまったときなどに事故を防いでくれますよ。
 ちなみに具体的な切り忘れ・発熱防止機能には、下記のようなものがあります。

 ・加熱時間が一定の時間を越えるとOFFになる
 ・地震を感知すると自動でOFFになる
 ・鍋やフライパンを置いた状態にしないと電源が入らない



 3.【卓上型】コードはマグネットプラグがおすすめ
 卓上型IHクッキングヒーターを購入するなら、本体とコードが簡単に外れやすい「マグネットプラグ」のものを選ぶのがおすすめです。コードが手や脚に引っかかったときでも事故が起こりにくいので、キッチン以外でも気軽に使用することができますよ。

【豆知識:IHクッキングヒーターで使える鍋・使えない鍋】
 IHクッキングヒーターは、調理器具の素材によって「使えるもの」と「使えないもの」があります。新しく調理器具を買い足すときや、ガスコンロからIHクッキングヒーターに変更を考えているときには注意が必要です。

 ・使えるもの:鉄、ステンレス、ホーロー
 ・使えないもの:アルミ、銅、陶器、セラミック、耐熱ガラスなど


※手持ちの鍋やフライパンがIHクッキングヒータで使えるか調べるなら…
 必ず水を入れてから鍋をヒーター部分に置き、加熱ボタンを押してみてください。使える場合は加熱が始まり、使えない場合は反応しません。

設置工事について

 ビルトイン型のIHクッキングヒーターを交換するときは、業者による設置工事が必要です。ここでは設置工事に必要な金額や時間、工事の大まかな流れなどを解説しています。

 

どれくらいの金額が掛かるの?
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 交換工事にかかる費用は委託する業者や機種などによって異なりますが、 IHクッキングヒーター本体代と施工費を合わせておよそ15〜20万円くらいを目安に考えると良いでしょう。

 

IHクッキングヒーターの交換工事にかかる時間は?
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 IHからIHへの交換工事にかかる時間は、約1〜2時間です。大掛かりな工事がなく、サッと完了するのは嬉しいですよね。
 なお、ガスコンロからIHへの交換には5〜6時間ほど必要です。

 

設置工事の大まかな流れ
 IHクッキングヒーターの交換工事を申し込む方法としては、主に

・インターネットで申し込む
・家電量販店などのお店で直接申し込む


 の2つがありますが、ここではインターネットから申し込む場合の流れを解説します。

 1.取り付けたいIHクッキングヒーターを選ぶ
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 まずはインターネット上で、おうちに取り付けたいIHクッキングヒーターを選びましょう。多くの場合、商品の価格は「本体価格+工事費」が大体セットになっています。
 ただし、この金額は確定ではなく、見積もりによって変わることがあるので、注意しましょう!


 2.事前訪問(現地調査)
事前訪問する作業着の男性
 工事をするため、IHクッキングヒーターを設置する箇所の調査が必要になります。次はそのため事前訪問の日時を決めましょう。  そうして調査をしてもらい、実際に選んだIHクッキングヒーターが設置できるか確認しましょう。


 3.見積もりをする
計算機 見積り
 事前訪問が終われば、見積もりが出てきます。このとき場合によっては、費用が追加になることもあります。希望の金額と合わないときは、商品の変更が必要になったりすることも…

 希望商品を選んだ段階で、インターネットで簡単な見積もりが出せるところもあります。見積もりまでは無料で行っている業者がほとんどなので、複数の業者で見積もりをして見比べてみるのもおすすめです。


 4.工事の日程を決める
カレンダー 日程
 見積もりに納得したら、実際に設置工事を行う日程を決めます。土日でも対応してくれるところが多いので、あまり気にせず希望日を伝えてみましょう。
※IHクッキングヒーター本体は、工事当日に業者が持参する場合と、工事の数日前に本体だけ届く場合があります。サイトごとに異なるので、打ち合わせの段階でしっかりと確認しましょう。


 5.設置工事
工事の訪問をする女性
 いよいよ設置工事です。工事自体は長くても2~3時間くらいなので、一日中予定を開けておく必要はありません。工事が終わった後にIHクッキングヒーターについての説明があるので、取り扱う際の注意事項などをよく聞いておきましょう。

 依頼したサイトや担当業者にもよりますが、工事を実際にして想定と違った場合に追加料金がかかることがあります。見積もりの段階で、これ以上の追加料金が無いか確認しておくと安心ですよ。


 6.お支払い(完了)
支払い
 工事が終わったら「見積もり金額+(追加費用)」を支払って全て完了です。
 見積もりが確定した段階で、先払いできるところもありますよ。

 

 

まとめ

 5年以上使用しているIHクッキングヒーターの調子が悪くなってきているのなら、そろそろ買い替えを検討すべきかもしれません。
もし今お使いのIHクッキングヒーターに不具合や不満があるなら、ぜひご気軽に見積もり依頼をしてみてくださいね。

 

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