【プロに聞く】エコカラットプラスを貼る為のノウハウまとめ


新築やリフォームを問わず人気の壁材”エコカラットプラス”。
調湿・ニオイ吸着・有害物質吸着といった機能とデザインを両立した優れもののタイルで、DIYでも扱いやすいことで一層話題になっています。
そこで今回は、エコカラットプラスの貼り方を学びに、「INAX専門技術専門校」へ研修にいってきました。
そこで教わったエコカラットプラスの貼り方のポイントについてご紹介します。

 

目次
・エコカラットプラスとは?
・エコカラットプラスを貼るのに必要な道具
・01.下地の確認
・02.エコカラットプラスを貼り付ける位置に下書き線を引く
・03.貼り付け箇所付近の養生
・04.エコカラットプラスの加工
・05.接着剤の塗付け
・06.エコカラットプラスを貼る
・07.最終確認
・08.完成

エコカラットプラスとは?

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エコカラットプラスは住まいの空気を心地よくするインテリア壁材です。優れた調湿瀬能で快適な湿度を生み出し、気になるニオイや住まいの有害物質も軽減します。そして調湿する壁でありながら、水拭きで簡単にお手入れすることも出来ます。機能と使い勝手が揃った、貼るだけで簡単につくれる快適空間にすることで様々な場所で活躍が期待されます。

エコカラットプラス 商品はコチラ

エコカラットプラスとは?(LIXIL 公式サイト)

エコカラットプラスのメリット・デメリットを知っておこう

 

 

エコカラットプラスを貼るのに必要な道具

・エコカラットプラス
・専用接着剤(エコぬーる)
・くし目ゴテ(くし目ヘラ)
・コテ板
・ロータリーカッター
・マスカーテープ
・養生テープ
・カッター(壁紙を剥がしたりする場合)
・タッカー(壁紙の上から貼り付ける場合)
・スケール
・定規
・水平器
・雑巾

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今回使用した道具

 

 

 

 

 

01.下地の確認

エコカラットプラスは一般的に壁紙を剥がしてから貼り付けることが推奨されています。これはエコカラットプラスの重みで壁紙ごと剥がれて落下してくるおそれがあるからです。
ただし条件次第では壁紙の上から、壁紙を剥がさないでエコカラットプラスを貼ることも出来ます。

条件①:ビニル系・布系の壁紙で、壁紙が撥水コーティングされていないこと。
※撥水コーティングの見分け方
・霧吹を使って壁紙へ水を吹きかけ、水を弾かないかチェックしましょう。
・目立たない箇所に接着剤を少量塗布し、乾燥させて接着剤が剥がれるかチェックしましょう。

条件②:壁紙が剥がれかかっていたり、継ぎ目部分ではないこと。

※壁紙が剥がれやすい状態の下地にエコカラットプラスを貼ることは大変危険です。この場合は壁紙をキレイに剥いでしまうか、タッカーを打ち込んで剥がれないよう止めるようにしましょう。


壁紙の剥がし方動画

02.エコカラットプラスを貼り付ける位置に下書き線を引く

貼り付け位置を決めたら、下地に目印となる線を引いていきます。※鉛筆で描くのがオススメです!!
まずは床から貼り付け位置の底辺までの高さを2点とり、水平線を引いていきます。

※水平器を使って水平線の傾きを確認すると、より正確な水平線となります。(垂直線も同様。)

引いた水平線を基準に垂直線を引き、貼り付ける箇所の外周線を引きます。
外周線を引き終わったら、その外周線の5mm程度内側にかかるようにマスキングテープを貼ります。

※マスキングテープはのちのち剥す順序を考慮して、下→左右→上の順にテープを貼りましょう。
寸法

水平に下書き線を引く

 

03.貼り付け箇所付近の養生

貼り付け箇所付近の床や壁が接着剤などで汚れないように、マスカーテープや養生テープで養生をします。


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マスカーテープで養生

 

04.エコカラットプラスの加工

貼り付ける範囲によっては、エコカラットプラスを割る・カットする等加工する必要があります。たとえば直線で加工する際は、エコカラットプラス表面に”ロータリーカッター”や”プラ板用カッター・千枚通し”等で傷を付けます。
そして両手で傷を加えた箇所の端部を持って、内側に折ることで、簡単に割ることが出来ます。
ただ非常に割れやすい素材なので、エコカラットプラスを割る際は少しコツが必要です。
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割る時の持ち方(作業に夢中で加工写真はこれだけ)

※エコカラットプラス デザインパッケージ等の施工の場合は、加工が必要ありません。

 

05.接着剤の塗付け

まずはコテ板にエコカラットプラスの専用接着剤(エコぬーる)1本分を乗せます。(ちょうど1本で1㎡分です。)
上から貼っていくほうがきれいに揃えやすいため、貼り付け位置の上部からくし目ゴテで接着剤を塗り広げていきます。コツとして、塗り付けた接着剤はくし目ゴテでくし目を全体にたてておくと、エコカラットプラスがしっかりと貼り付けやすくなります。
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接着剤にクシ目で山を立てる

※エコカラットプラス デザインパッケージの施工の際は付属の接着剤の袋の先端をカットして直接壁に塗りつけ、付属のくし目ヘラで伸ばしていきます。 ※接着剤を塗付ける際に、接着剤などで施工箇所以外の壁面が汚れた場合は直ちにキレイな湿った雑巾等で拭き取りましょう。
※接着剤が皮膚に触れると肌荒れの原因になる場合があります。直ちに洗い流しましょう。

 

06.エコカラットプラスを貼る

上部のマスキングテープから剥がしながら、エコカラットプラスを貼り付けていきます。
目安として塗付け後20分程度(冬季は30分程度)以内。1㎡ずつ確実に貼っていきましょう。 強く叩いたりせず、エコカラットの広い面を押し込み、揉み込むイメージで貼り付けます。
壁にエコカラットプラスを貼ると、その重みで徐々にずり下がってきます。位置のズレを見つけるたびに細かく修正していきます。
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揉み込みながら貼り付け

※エコカラットプラスは、タイルの角や端部が欠けやすいので壁に貼り付けるまでは保管や取り扱いに注意しましょう。
※接着剤などで表面が汚れた場合や、目地部からはみ出た接着剤は直ちにキレイな湿った雑巾等で拭き取りましょう。
※接着剤を塗付け後20分程度(冬季は30分程度)以内に、塗布箇所のタイルの貼り付けを完了させましょう。

タイルの貼り方を「動画」でもっと見る!

 

07.最終確認

05.〜06.の工程を繰り返し、全体を貼り終えたら仕上がりのチェックを行います。
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汚れや揃い具合をチェック

 

08.完成

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じゃーん!完成!!今回教わったエコカラットプラスを貼る一番のポイントは、”下準備”。
貼るまでに、”下地の確認”や”貼り付け付近の養生”などをしっかり行い、パッと見てキレイに見えるように注意することです。合わせて、材料も壊れやすいので丁寧に扱うことも重要です。

はじめてエコカラットプラスでDIYをしてみるときには、『デザインパネルキット』がオススメです!

まずは手軽に『デザインパネルキット』で簡単に楽しもう!

皆さんもエコカラットプラスを使って、レッツDIY!

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f.d.c (佐藤 雄紀)
f.d.c (佐藤 雄紀)

f.d.c. [frank design communication] は、 2016年ASTAS発足時に、他分野で活動するデザイナー同士で結成されたデザインチーム。 主にASTASのWebサイトのデザイン・編集・更新を担当。様々なジャンルのプロジェクトや創作活動を行っている。