自分で直せる!フローリングの傷補修のポイントを「ハウスリペアマイスター講座」で聞いてきた。


フローリングやテーブルなど木部についたキズの基本的な補修技術が学べる”ハウスリペアマイスター”講座。今回はそこで学んだ木部のキズ補修のポイントなどについてご紹介します!


 

1.補修とは?

以下4つが重要なポイントになります。
・「見た目」の回復
・「触感」の回復
・「機能」の回復
・「ローコスト(安価)」であること


あくまで補修であり復元ではありません。
キズの付いた箇所の「見た目」や「触感」、「機能」を以前の状態に出来るだけ近づけ、補修業者へ依頼したり材料そのものを取り替えたりするコストや時間を削減することがキズ補修において何よりも大切なのです。

 

2.キズについて

キズ
キズの種類には大きく3種類あります。
・凹みキズ・・・表層は割れていないが斜めから見るとくぼんでいるキズ。
・打痕キズ・・・表層が割れて下地が見えどの角度から見ても判別できるキズ。
・線キズ・・・モノを引きずったりカッターなどでできた線状のキズ。
 
それぞれのキズに応じて適切な補修方法を選択することが重要なポイントになります。

 

3.色について

補修
木部の色味は様々であるため補修箇所を目立たせないよう、なるべく近い色味の補修材で補修することが重要なポイントになります。
そこで"色の3原色"を理解して、調色していきましょう。
が強い→+黄色を加える→を弱める
が強い→+黄色を加える→を弱める
黄色が強い→+を加える→黄色を弱める
・色味が暗い→白を加える→色味が明るい(その逆も同様)


以上のことを意識して色味を合わせていくイメージで調色していきます。
覚えておくと、調色に失敗しにくくなること間違いなしです。

 

4.補修ツールの説明

ハウスリペア 道具 ①ハードワックス・・・補修材。
②バッテリーメルター・・・電池式のコテ。ハードワックスをキズ箇所に充填する道具。
③カラーパレット・・・アクリルラッカーベースの固形塗料。木目を書き加えたりする際に使用。
④リキッドサンドペーパー・・・下地を傷めずに余分なハードワックスを除去できます。
⑤NCソンベルト・・・カラーパレットの希釈に使用。
⑥ワックスコーボルト・・・ハードワックスの削り出し、平滑にする際に使用。
⑦スクレイパー・・・仕上げのハードワックスの削り出し、平滑にする際に使用。
⑧フェルトブロック・・・補修箇所のツヤ調整に使用。
⑨パワーグリップ(彫刻刀)・・・キズ部の下地調整、バリ取りに使用。
⑩カップ(マグネット付き)
・アクリルスプレー・・・補修箇所の表面保護、ツヤ調整に使用。

 

5.実践

①凹みキズ
1.凹みキズ部に、バッテリーメルター(電気コテ)でハードワックス(透明)を充填します。ハードワックスをのせた箇所が少し盛り上がるくらいに充填しましょう。
※バッテリーメルターの通電時は先端がとても高温となるため、取り扱いには十分注意しましょう。

2.十分に冷まし固まったハードワックスをワックスコーボルトで平滑にしていきます。最初はワックスコーボルトの角度を寝かせ摩擦熱を利用しながら少しずつ削り、だんだんと角度を立てて削りとっていきます。そして最後にスクレイパーで仕上げます。

3.リキッドサンドペーパーで補修部分でない部分についたハードワックスを拭き取ります。

4.フェルトブロックで補修箇所のツヤ調整します。

5.アクリルスプレーで補修箇所の表面保護とツヤ調整します。

※ドライヤーなどでスプレーを乾かしながら作業をすると効率よくできます。

ハウスリペア へこみ ②打痕キズ
1. 打痕キズ部分より一回り大きい範囲で、パワーグリップ(彫刻刀)を使い木目方向にそって新たに刻みキズを彫っていきます。
※刻みキズの注意点
刻みキズの長さ、太さをランダムにすると周囲と"ぼかし効果"でなじみやすくなります。

2. 打痕キズと新たに彫ったキズ箇所に、補修箇所付近の木部の色味に調色したハードワックスをバッテリーメルターで充填します。

3.十分に冷まし固まったハードワックスをワックスコーボルトで平滑にしていきます。今回も最初はワックスコーボルトの角度を寝かせ摩擦熱を利用しながら少しずつ削り、だんだんと角度を立てて削りとっていきます。そして最後にスクレイパーで仕上げます。

4.リキッドサンドペーパーで補修部分でない箇所についたワックスを拭き取ります。

5.フェルトブロックで補修箇所のツヤ調整します。

6.カラーパレットから補修箇所付近の木目と近しい色をNCソンベルトで溶かしながら調色し、新しく木目を描き加えていきます。

7.アクリルスプレーで補修箇所の表面保護とツヤ調整します。

ハウスリペア ③線キズ
※ ②打痕キズの2.〜の手順と同様です。
※木目にたいして垂直に入ったキズには、②打痕キズの1.の手順と同様に木目方向に彫刻刀で新たにキズを彫り、それ以降の手順で補修していきましょう。

 

6.まとめ

今回教わったキズ補修についての一番のポイントは、"補修は復元ではないということ"。
キズ部を以前の状態にいかに近づけていくかということがキズ補修の全てです。
今回、研修会でキズ補修についてポイントを抑えながら教えていただいた感想としては、体験してみるとそこまで難しい作業ではないかなという印象でした。 なのでこの記事を読んで、道具を揃えてキズ補修に是非チャレンジしてみてください!

ASTAS
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