現場のプロが教える!屋外の作業時に知っておきたい熱中症対策6選


 お仕事やスポーツ、DIYなどは屋外でされることも多いですよね。この時期、そんなときに怖いのが熱中症です。今回は現場のプロが実際にやっている熱中症対策を紹介します!
 日常でも使える対策があるので、ぜひ参考にして下さい。

 

 

 

熱中症とは?

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 熱中症は、強い日光や反射熱にさらされる屋外や、温度と湿度の高い屋外(曇りや雨の時)・屋内などで起こりやすい症状です。大量の発汗を引き起こし、汗とともに体内の水分とともに塩分やミネラルが消失することによって、体温の調節機能が効かなくなり発生します。

 強い日差しが原因と思われがちですが、曇りの日や屋外でも症状は出るので、十分な対策が必要です!

 

 

どのような症状が出る

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 熱中症になるとまず初期症状として、めまい・失神・筋肉痛などがあり、時には命に関わるほど重篤な症状が出ることもあります。

・軽度

 めまい・失神・筋肉痛・筋肉の硬直・大量の発汗など

・中度

 頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感など

・重度

 意識障害・けいれん・高体温など

 

屋外作業は熱中症になりやすい!

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 熱中症を発症しやすい業種で見ると、屋外作業の多い建設業が圧倒的です。熱中症の危険性は、最も気温の高い7~8月の夏場をピークに、その前後の季節も注意が必要です。時間帯では、最も気温が高い午後2~4時台に多く発生し、年齢関係なく誰でも症状が出る可能性があります。

屋外で作業する際の対策

・朝礼で当日の気温や体調などを確認
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 毎朝の朝礼をできる限り涼しい場所で行い、当日の気象予報(天気・温度・湿度)を共有し、特に気温や湿度の上昇が予測される日には、休憩や水分補給の回数を具体的に指示を出しましょう。そして、作業員の体調について一人ずつ確認をしておきましょう。
 日常生活では、ご家族やご友人などと気象予報を共有し、体調について確認し合いましょう。

 

・水分、塩分補給
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 水分補給はもちろんのこと、ただ水分を補給するだけではなく、塩分も一緒に補給することが大切です。水に食塩を溶かすのであれば、1ℓの水に対して1~2gの食塩が目安と言われています。塩分に関しては、スーパーやコンビニなどで売られている塩飴などでも簡単に補給することができます。

 水分・塩分の他に糖分を加えると、水分や塩分の吸収が良くなり疲労回復の効果があるためスポーツドリンクもおすすめです。


 ちなみに、現場にも必ず塩飴・スポーツドリンクは置いています!

 

 

・定期的に休息をとる
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 定期的に休息をとり、水分・塩分を補給しましょう。

 よく「こまめに」と言われますが、それでは人によって捉え方が違い、休憩し過ぎて作業が遅れたり、休憩しなさ過ぎて熱中症になる場合があります。そうならないためにも、具体的に「30分ごと」「1時間ごと」と時間を指示して休憩をとることが大切です。

 日常生活でも自身で時間を決め、休息をとるようにしましょう。

 

・空調服を着る
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 空調服とは、ファンによりブルゾン内へ空気を通し、汗を気化させて、その気化熱を利用し涼しさを感じさせる作業着です。ファン動作中は空気によって服が膨らんでしまうため、見た目が気になるのは難点ですが、暑さを感じずに作業ができ効率が良くなります。

 実際の使用感は、とても良いです!現場では着てない人はいないくらいです。値段はちょっとお高いですが、外で作業することが多い方には本当におすすめです!

 

 

・マスクを適時はずす
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 新型コロナウイルスの影響で、外出時には必ずマスクをしているという方も多いと思います。しかし、夏期の気温・湿度が高い中で常時マスクを着用すると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するため、熱中症のリスクが高くなるおそれがあります。そのため、屋外で人と十分な距離(2m以上)が確保できる場合や休憩の際は、熱中症のリスクを考慮し、マスクを外すようにしましょう。

 現場でもソーシャルディスタンスを守りつつ、適宜マスクを外すようにしています。

 

・応急処置についての情報共有
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 屋外の作業で十分に気を付けていても熱中症にかかる可能性はゼロではありません。もし誰かが熱中症になってしまった時のために、応急処置の仕方についての情報を共有しておくことはとても重要です。

 

応急処置について
・119番通報、救急車の手配
 意識がない場合は救急車を呼び、意識がある場合でも医療機関への受診しましょう。

・涼しい場所に移動させる!
 風通しの良い場所や、できればクーラーの効いている場所へ移動させて下さい。

・体温を下げる!
 衣服を緩めて寝かせて、扇風機やうちわなどで服の内側に風を送って下さい。
 首や脇の下、足の付け根など太い血管を冷やして下さい。(保冷剤や、無ければ冷たいペットボトルなどで)

・塩分や水分の補給
 意識があればスポーツドリンクを飲ませて下さい。
 吐き気・嘔吐の症状や意識がない場合は、誤って水分が気道に入る可能性があるため、無理に飲ませないで下さい。

 

 

まとめ

 屋外での熱中症対策を紹介しましたが、まずは体調管理をきちんと行いましょう。夏場はエアコンが効いている場所との温度差が極端なので、体調を壊しやすい時期でもあります。寝不足や風邪気味ですと、普段より熱中症が発症しやすくなりますので、屋外にいる時間以外の体調管理にも気をつけましょう。

 


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