インテリアデザイナー 中村ミカ

職種 カテゴリ /Occupation Category

インテリアデザイナー 二級建築士

仕事 カテゴリ /Job Category

リノベーション インテリア 家具デザイン

スキル カテゴリ /Skill Category

設計 監理

築20年のマンションをリノベーション

アクティブシニア世代の新婚のご夫妻から、新しい生活をスタートさせる住まいのご依頼を受けた。広島市内の中心部に近く、利便性には申し分のない土地に建つマンションの改修である。奥様がデザイナーとしての仕事ができること、快適であること、そしてずっと仲良く暮らせることをオーナーと共に目指した。
住まいのコンセプトを「集う 分ける 見渡せる」 の3つに目的を絞った。休日にご親族やご友人も招くことができるよう、キッチンと大きなテーブルを住まいの中心に置き、動線の引戸を開ければ全体が見渡せ、閉めればプライベートが確保できるようにしたことで、バルコニーからアトリエへの風の流れや北側への光の広がりも生まれた。 次に、アトリエからバルコニーへと続く壁面を1室の壁面と捉え、連なるように、そして、それぞれが用途としての役割を果たすように、タモやヒノキの集成材・シナ合板といった汎用性が高く一般的な木材を用いて、棚や家具、設備を連続して配置した。 そうすることで奥行を出しながら温かみを生み、効率的な動線となった。加えて、塗装による木材の保護効果や全体の色の統一感に配慮した。キッチンと同じ高さの大きなテーブルが置かれるスペース正面を、テレビ台も兼ねた収納棚としたことで、キッチンでもあり、ダイニングでもあり、リビングでもあり、また来客用のスペースにもなる自由な空間となった。いつまでも末永くお幸せにお過ごしいただきたいという想いを込めた。

information
夫婦
RC造、14階建て
住居専有面積:63.48㎡(39.1帖

> レビュー
我が家の中心は、LDK 壁に収まる引戸で他の空間を繋ぐ。風も通り、移動・動線にムダがない。高さを揃えた家具は水平ラインで、視線を遮らない空間は、狭さを感じない。仕事・家事・relax timeも受け入れてくれる快適空間です。

リノベーション前

リノベーション前

台所

居間・食堂

サービスルーム

リノベーション 中村ミカ

集う

分ける

見渡せる

集う

居住スペースの中で最大の壁面に、アトリエ+LDKの機能を集中させた。動線の効率化と、リビングとしてまた、来客スペースとしての美しさを併せ持つよう、ハードなキッチンの機器をソフトな木製の家具や建具や床材で包み、間接照明を用いて落ち着いた空間に溶け込むように仕上げた。

分ける

キッチンとアトリエを仕切る引戸は、仕事と家事のON OFFのスイッチでもある。引戸を開けた時に、アトリエからリビングへ、逆にリビングからアトリエへと視野が広がり、奥行と解放感を感じてもらえるよう、木製カウンターと木製収納棚を途切れることなく連ねた。また、意匠的には、落ち着いた色彩計画の中にもアクセントとなるよう、既存の壁面タイルを生かしながら新しいタイルを、その先には目を引く個性的なカーテンを組み合わせた。

見渡せる

キッチンに立つと、居住スペース全体を見渡せる。玄関、アトリエ、寝室、浴室、トイレ、リビング、バルコニーのどこに居ても、お互いの気配を感じることができる。一方で、アトリエで集中している時でも、引戸を開けておけば、キッチンでお湯が沸く音や、バルコニー越しに感じる天気の変化にも気付くことができる。

ASTASは、新築の住宅や古い建物のリノベーションなどで、一工夫を加えたプランをご提案します。

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中村 ミカ
企業OLを経て1990年から内装会社コーディネート部門にて多くのハウジングメーカーのインテリアデザインに携わり、1997年からフリーランスとして活動。2005年「深川の家」で初めて建築家 平田欽也氏と出会い感銘を受ける。その後いくつかの作品に携わりながら、経験を積む。主に「尾道の家」「井口の家」など。 2016年よりASTASメンバーとして参加。

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