暑かった夏が過ぎ、過ごしやすい季節になりましたね。秋といえば「〇〇の秋」という言葉の通り楽しみが多い季節であり、アクティブに活動しやすい気候が魅力です。四季のうちで秋が最も好きという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、秋ならではの楽しみをまとめてみました。短い秋を目一杯味わうためのヒントにしていただけると幸いです。
目次
秋といえば「一年で最も過ごしやすい季節」!
日本の秋(9月〜11月あたり)は、暑く湿っぽい気候が和らぎ、少しずつ肌寒さを感じる季節です。台風や長雨が少なく爽やかに晴れる日が多いため、秋は一年のうちで最も過ごしやすい季節だといわれています。また山々が美しく紅葉し、主食である米などの収穫時期でもあることから、日本各地で豊かな秋を祝福・満喫するためのイベントが多く開催されます。
秋ならではのイベント/行事
稲刈り(9月上旬から10月中旬)
稲刈りの目安は稲穂が確認できてから約40~45日後、黄金色の稲穂が実りの重みで垂れ下がる頃です。稲刈りのタイミングはかなりシビアで、早過ぎても遅過ぎても完璧な収穫とはなりません。稲穂の状態を見極める生産者さんの確かな感覚が、日本米の品質を高度に保っています。
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衣替え(10月1日頃) 涼しくなってきたらそろそろ衣替えの時期です。最高気温が15〜20度くらいになったら秋服の出番、15度以下になったら冬服が必要になるでしょう。本格的に寒くなる前の10月頭に衣替えをするのがおすすめです。
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十三夜(2024年:10月15日)
「十三夜(じゅうさんや)」は、旧暦9月13日(新暦では毎年日付が変わる)の夜にお月見をする、日本ならではの行事です。同じくお月見の行事である「十五夜」(旧暦8月15日)のあとなので、「後(のち)の月」とも呼ばれています。十五夜の次に美しい月が見える日なので、晴れていればぜひ夜空を見上げてみてください。
オクトーバーフェスト(9月中旬〜10月第一日曜日)
オクトーバーフェストはドイツ発祥のお祭りで、大きなテントの下で仲間たちとビールを飲み交わすイベントです。その起源は1810年、王子様と王女様のご結婚祝いとして開催されたのが始まりとされています。近頃日本でも少しずつ浸透してきており、各地でイベントが開かれています。
体育祭/文化祭 ※スポーツの日(10月第2月曜日)/文化の日(11月3日)
体育祭や文化祭など学校の大きなイベントごとは、過ごしやすい春か秋に行う場合が多いようです。学生の頃のワクワクした気持ちを覚えている人も多いのではないでしょうか。
マラソン大会
秋は快適に運動しやすい季節なのもあって、毎年各所でマラソン大会が開催されます。気軽に参加できるカジュアルな大会もたくさんあるので、マラソンに興味のある人はこの機会にぜひ参加してみてくださいね。
ハロウィン(10/31)
ハロウィンは元々古代ケルト人が行っていた「収穫祭+お盆」のような意味合いの行事なのですが、今では「仮装してお菓子をもらったりあげたりする楽しいお祭り」と形を変えて日本に定着しています。地域規模でハロウィンパーティやイベントを開催することも多いので、気軽に参加してみましょう。
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七五三(2024年:11月15日)
子供の健やかな成長をお祝いする七五三も、日本らしい秋の行事です。その歴史は古く、平安時代まで遡るといわれています。昔は7歳まで無事に成長できる子供が少なかったため、三歳・五歳・七歳と数年ごとにお祝いする風習ができました。現代は医療の発達や食糧の安定化などにより死亡率は大きく減少しましたが、子供の成長をお祝いしたい気持ちはいつの時代も変わりませんね。
ちなみに、七五三のお祝いをする正式な日付は決まっているものの、混雑を避けて日程をずらしても問題ありません。
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紅葉狩り(11月〜12月)
秋の紅葉は本当に美しいですよね。自然あふれる地域ではもちろん、街路樹の銀杏(いちょう)並木などでも綺麗な紅葉を見ることができます。地域によって紅葉のベストタイミングは異なりますが、一般的には秋〜冬直前あたりが狙い目です。
「〇〇の秋」といえば?
食欲の秋/実りの秋/収穫の秋
秋は主食である米をはじめとし、様々な食物の収穫時期です。栄養たっぷりで優しい味わいの食べ物が多く、ついつい食べ過ぎてしまいますよね。代表的な秋の味覚を一覧にまとめたので、ぜひ旬の美味しさを味わってみてください。
<秋に旬を迎える食べ物>
・米 ・柿
・梨 ・秋刀魚
・柚子 ・南瓜(かぼちゃ)
・ぶどう ・さつま芋
・りんご ・茄子
・松茸 ・銀杏(ぎんなん)
・落花生 ・筍(たけのこ)
芸術の秋/美術の秋/音楽の秋
秋の空気は澄んでいて、肌寒さがどこか切なさを感じさせます。そんな静かで落ち着いた秋の日に、絵や音楽を楽しんでみるのはいかがでしょうか。自分で作品を生み出す、作品を鑑賞するなど様々な楽しみ方ができます。普段聞いている曲でも、じっくり聴くと今まで気づかなかった魅力を見つけられるかもしれません。お出かけしやすい気候なので、美術館やコンサートに出向くのも楽しそうです。
スポーツの秋
秋にスポーツをするというイメージは、1964年に行われた東京オリンピックからだといわれています。10月の第2月曜日を「スポーツの日」としたのもこれがきっかけでした。
気持ちの良い秋晴れの日は、散歩やランニングをする絶好のチャンス。季節の変わり目にしっかり体を動かして、免疫を高めましょう。
読書の秋
秋の夜長に、ゆっくり読書をしてみませんか?物語の世界にどっぷりハマってみたり、知らない世界を覗いてみたり・・・、一口に「本」といっても様々なジャンルがあるので、本屋さんで面白そうな作品があればぜひ手に取ってみてください。
【豆知識】虫の鳴き声を楽しむ民族は珍しい?
秋の夜長といえば、鈴虫などの涼しげな鳴き声を思い浮かべるのではないでしょうか。実は虫の発する音を「鳴き声」と認識しているの民族は世界的にかなり珍しく、日本人とポリネシア人だけだという説があります。
人間は音を感知したとき、左脳で「声」(話し声/鳴き声)を、右脳で「音」(音楽/雑音/機械音)を処理しているのですが、ほとんどの民族は「虫の発する音」を右脳で(音として)処理しているのに対して、日本人は反対に左脳で(声として)処理しています。
こうした現象は遺伝によるものではなく、母国語や文化に「虫が鳴く」という表現が浸透しているからだと考えられます。虫の声までを風流として楽しむことができる、日本人の心の豊かさが分かるエピソードですね。
秋の夜長といえば、鈴虫などの涼しげな鳴き声を思い浮かべるのではないでしょうか。実は虫の発する音を「鳴き声」と認識しているの民族は世界的にかなり珍しく、日本人とポリネシア人だけだという説があります。
人間は音を感知したとき、左脳で「声」(話し声/鳴き声)を、右脳で「音」(音楽/雑音/機械音)を処理しているのですが、ほとんどの民族は「虫の発する音」を右脳で(音として)処理しているのに対して、日本人は反対に左脳で(声として)処理しています。
こうした現象は遺伝によるものではなく、母国語や文化に「虫が鳴く」という表現が浸透しているからだと考えられます。虫の声までを風流として楽しむことができる、日本人の心の豊かさが分かるエピソードですね。
行楽の秋/紅葉の秋
秋は行楽シーズンでもあります。夏の暑さが落ち着いて外出しやすくなった秋こそ、積極的にお出かけを楽しみましょう。紅葉狩りに行くもよし、レストランに美味しいご飯を食べに行くもよし、ちょっと足を伸ばして小旅行に行くもよし、楽しみ方はあなた次第です。
睡眠の秋
「夏は寝苦しくて途中で起きることが多かったけれど、秋はよく眠れる」という人が多いようです。秋は「睡眠リセットの季節」とも呼ばれており、気温が下がることでグッと寝やすさが向上します。日照時間が短くなることも要因の一つです。
お洒落の秋
秋は重ね着や厚手素材の服など、夏よりも複雑で多彩なコーディネートができる季節です。カーディガン、トレンチコート、ニットなどの他、マフラー、手袋などの小物を選ぶのも楽しいですよね。
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まとめ
秋は夏・冬に比べて短い季節です。「日常の喧騒に紛れているうちに秋が終わってしまった」という経験は誰しもあるのではないでしょうか。こんなに魅力たっぷりの秋を見過ごさないよう、今年はぜひ積極的に楽しんでみてくださいね。